2014年02月15日

金メダルの重さ

ソチオリンピックで羽生選手が日本初の金メダルをとった。
朝からテレビでは、その放送だらけだ。
勿論めでたい事なので、ぼんやり眺めていたのだが、
彼の頑張れる動機などを聞いて、喜びが増す気分になった。
それは、彼が頑張る目標を失っていた時、
東北震災の被災者達の応援で、大きく力をもらったというのだ。
仙台で育った彼が震災を見た時、自分がスケートを続ける事を悩んだという。
それは、彼が純粋な魂の持ち主だからだと思う。
その苦しみの中で、ボランティアで被災者の所に行って、
かえって勇気をもらったというのだ。
皆が口を揃えて、「あなたが頑張れば勇気がわくと言ってくれた。」
そこで彼は、自分のためだけでなく人の為に頑張ることこそ、
本当の勇気と、しいては幸福の源泉である事に気付いた事だ。
それは、羽生選手だけでなく、高橋選手も目標を失ったとき、
震災が起きボランティアをしている中で感じた事だと言っている。
今年MLBに行く、田中選手も震災の後、被災者の皆様から力を
もらって一皮むけたという話を聞いた事がある。
しかも、MLBの契約金の一部を被災者への援助金にすると聞いた。
欧米型の個人主義は、自分の幸せを追求する事なのだが、
このアメリカンドリームと言われる意識は小銭を手にすることで、
脆くも崩れる。薬漬けの選手が幸福だとは思えない。
しかし、他者を喜ばす幸せを手にした人間は強い。
それは無限のエネルギーとなって続ける事ができるのだ。
葉隠の精神とは、その事なのだ。
ゆとり世代と言われる彼らの中から、その様な若い日本人が多く出てきた事。
それを次の若い世代に見せつける金だからこそ、
本当に重い金だと思う。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 12:23│Comments(0)日記
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