2015年01月24日

大工の棟梁

先日テレビを見ていたら、
人がノコギリで2mm以下の厚みで板を切つている番組があった。
つくづく見惚れてしまった。
それこそ精進の成果というべきか。
多分昔(私が子供の頃)には普通にいただろう大工が、今は居ない。
ツーバイフォーとかいう建築法で、
どんな不器でも大工を名乗る大工モドキができてしまう。
そんな今だからこそ偉い人が居ると思った。
カンナ削りで、その薄さを誇る大工もいるというが、
今の世の中で、その様な技を残すには厳しい現実があるだろうに、
凄いものだ。
この大工の技術を後の世に、どうして伝えて行ったらいいのだろうか。
経済合理性という事で済ますと、いらなくなってしまう。
しかし、日本という国は技能の継承こそが国是なのだ。
伊勢神宮が20年で遷宮するのは、
神社を作る技をのちの時代に伝える事が目的。
千代に八千代に残る事だ。
法隆寺を作った大工は、
1500年経った今でも大阪で金剛組という会社をしている。
それぞれ技術は、見事に継承している。
日本建築の見事さは、これらに代表する棟梁たちの継承によるのだ。
本物の技術、これこそ日本が世界に誇るもの。
経済合理性と技術の継承の両命題を解決策は、我々の世代の責任だ。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 15:41│Comments(0)日記
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