2015年10月02日

モジュラーとインテグラル

製造業の性格を現す用語のモジュラーとインテグラルというのがある。
それは対立概念であり、
モジュラーは標準化された、とか、平準化されたとかいう意味である。
つまり、マクドナルドなどの外食チェーンは、欧米型管理のモジュラーだ。
マニュアルで教育して、誰でも直ぐ戦力になる。
笑い話で、ハンバーガーを100個頼むと、「ここでお召し上りですか?」と店員が言う。
という事は、何も考えていないという事だ。しかし、アルバイトなどは、それが都合が良い。
それに対して、インテグラルは、擦り合せ技法と言って、多くの部品の規格なども、
お互いにベストな状態になるようにすり合わせる。
それが完成すれば、芸術品というべき完成度であるが、熟練に時間がかかり、
同じ部品であっても、その度に規格が違う。生産性はすこぶる悪い。
それを日本的モノづくりという。
私がウォッチしているトヨタの凄みは、日本型の精度を欧米型の生産性で上げようとする努力だ。
つまり、インテグラルな製品をモジュラーな生産性で作っている。
だから世界一強い。
アメリカの自動車業界は、モジュラーの製品をインテグラルな生産性で作っているのだ。
だから負けた。
さあ我々は、インテグラルの製品をモジュラーにつくれるだろうか。
勝負・勝負。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 15:58│Comments(0)日記
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