2016年07月21日

戦後文化の終焉

永六輔が亡くなって、大橋巨泉が亡くなった。
共に昭和一桁、戦中に子供時代を過ごし、
戦後教育をバリバリに受けた世代だ。
そしてテレビ、ラジオを通して、
その思想を日本中にばら撒いたのだ。
共に左を向いていたが、
今の情けない左巻きとは一味違っていた。
多分に個人の生き方そのものから出ていた。
焼け跡のドサクサの中で、上手く生きる事を示した。
国民が政治の世界より、永六輔は内面世界へ、
大橋巨泉は、遊びの世界へ引き込んだ。
多くの日本人はその影響を受けたのだろう。
しかし、永は根本には弱者への労わりがあった。
家が寺院であった事が大きいのだろう、
震災で傷ついた人に対する思いはちゃんとしていた。
そういう意味では本当のリベラルという所だろう。
大橋は最後まで自我だった。
自分中心で家族には、良いのかもしれないが、
他者には思いやりなどという事はなかった。
いずれにせよ戦後の電波を牛耳っていた2人の死は、
戦後文化の終焉というべきだろう。
今の電波の住人は3流ばかりだ、
SNSにその地位を奪われる事は間違いない。
それは全共闘世代、団塊の世代の終焉と共にだ。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:18│Comments(0)日記
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