2012年10月30日

日本の家電業界の凋落

NHKの番組の中で元sonyの井出さんが出ていた。
彼は、自分の決断は間違っていなかったと力説したが、私は彼の決断の間違いこそが、
日本の家電業界の凋落を生んだと思っている。
すべてを彼の責任にするのは酷だと思うが、それほどまでsonyという会社は強い会社であった
という事であり、世界の家電業界のtopを走る企業であるという事だ。
では何処が間違っていたのだろうか、その最も大きい間違いは、工場を閉めてリストラした事だ。
彼がいうのは、アップルは自前で工場を持たず少ないリスクで高利益を生んだ。
それと競争するには、sonyは多くの工場を持ちすぎている。これでは戦いにならない。
と言ったが、それが大きな間違いだ。
アップルが工場を持たなかったのは、持てなかったのだ。
今のアメリカには、まともなエンジニアが残っていない。それを当初アメリカのエンジニアで
アップルを創業した時、痛烈に感じた様だ。
ジョブズが日本に来たときは、必ず職人がいる工場の現場の行き、彼らの技をみて、
ビューティフル・エクセレントと言って一日中飽きなかったという。
それが彼の発想の根幹であったらしい。まるで、本田宗一郎や盛田昭夫の様だ。
工場はアイデアの宝庫であり、職人は開発者の先生なのだ。
その意味が解らず、大量解雇をした事が頭脳流出につながった。
喜んだのはサムスン・LGだ、彼らは自分たちが育てる事が出来ない宝の様な技術者を
いとも簡単に手に入れた。
その強力な頭脳はsonyを含め日本の家電業界の敵になったのだ。
その恐ろしい結果が今でている。シャープこそ、いい面の皮だ。
我々はこれから何を学び取るかが、日本の将来を決める。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 17:55│Comments(0)日記
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