2013年04月01日

往く人

ここの所お葬式に出る機会が多い。
しかも長命な方達の大往生と言えるかも知れない人達である。
老経営者以外は100歳近い長命な女性たち。
一人は、私の生家の隣のおばあさん、小さい頃あがりこんで食事を御馳走になったり、
自分の子供も他人の子供もわけへだてもなく叱ったり声をかけたり、
ふくよかでパワフルな姿を思い出した。
もう一人の方は友人のお母さん、50歳を過ぎた息子の海外赴任先に
70歳過ぎて飛行機で飛んできた人。
双方の人は、たまたま同い年、戦争の中子供を抱え命がけで逃げまくり、
戦後の食糧難の時代は子供たちに食事をさせるために自分の食事を顧みず生きた。
そして、早くに夫に先だたれしても、子供の世話、孫の世話に人生をかけてきた。
私の母ともだぶる戦後の母さん達。
きっと戦後の日本経済はこの人達がなしえた偉業なのだ。
その証拠は、この母の喪主を務めた60代後半の長男は、人並み以上に
戦後の経済発展に帰依してきた男たちだが、
後姿がこんなに寂しい。母への感謝と寂しさをすべての人に伝えている。
合掌



Posted by 昔のシステムエンジニア at 15:56│Comments(0)日記
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
往く人
    コメント(0)