2011年09月30日

上杉謙信

歴史の本を読んでいたら上杉謙信について触れていた。
私のイメージでは、戦国武将としては変わり者のの天才と思っていた。
しかし、この人の人となりは魅力的だ。
新潟の友人の所へ遊びに行った時、彼は上杉謙信の信奉者で、そのいわれが有るところを
連れていってくれたが、その頃の私は、駿河は今川義元、そして武田信玄、最後は徳川家康なので、
少し出来がいい田舎の侍という感じで聞いていた。
しかし、この人の人となりは独特だ。戦国時代に一人、信義というものを大事にしたという意味では
本当のただ一人というべきだろう。
命懸けで戦った、武田信玄や北条氏康が子孫に伝えたのは、「もし困ったら、謙信を頼れ、あいつなら
間違いない。」
これを言わしめたのは、上杉謙信という生き方だからだろう。
群雄割拠した戦国時代、天下をとった徳川家以外で明治になるまで続いた数少ない大名の
一つとなった事は、偶然ではないだろう。
今、経済社会が群雄割拠の戦国時代、この時代に上杉謙信という生き方はどうなんだろうか、
秋の夜長、そんな事を考えている。  


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2011年09月29日

上海の地下鉄事故

また中国で列車事故があった。なんと地下鉄が衝突したというのだ。
死者が無かったのは不幸中の幸いだが、日本では信じられない事故でもある。
新幹線の事故といい、中国の鉄道事故が続く。
こういってはなんだが、これから事故が起きる可能性は益々上がるだろう。
というのは、基本的に事故が起きる可能性は、時が過ぎるほど上がるものだ。
だから日本では予防保全という考え方がある。
今回の中国の両方の事故とも、開通して間もない間に起きた。
つまり、一番事故が起きづらい時期に起きたのだ。それからすると非常に怖い事だ。
そもそも技術というものは、金だけで買えるものではない。
それに携わる人達は、真面目に真摯に安全についての意識を持ち、日々それらに精進して
くれてこそ、その機能を発揮するものだ。
造れる事と、その機能を維持する事とは、全く違う。
工業は、その現場の人達のたゆまぬ努力によるものだ。
中国版「ポッポ屋」が、どれだけでるかが、本当の鉄道の安全性の指標だろう。  


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2011年09月28日

経営の神様

故松下幸之助さんを経営の神様と言ったのだが、私自身それは、彼が経営が上手い人
という事の尊称だと思っていた。
だから、彼の残した本の中でも禅問答の様な内容については、彼独特のユーモアだろうと
信じていた。
例えば、「雨が降れば傘をさす。」などというのは、当たり前の事をしろという風にだ。
最近、昔読んだ宗教の本を読み返す機会があった。
宗教の本というのは、高度な道徳を身につける事によって、より高い次元で物事の判断をすると、
物事の本質が見える、という事で、神様の視点に近づこうというものだ。
そのような本を読みながら、松下幸之助さんの本を読むと、この人は本気で神様の視点で
経営をしようとしていたという事が解って来た。
だから常に自分を高める工夫をして、最も公(おおやけ)な人間になろうと努力したのだろう。
経済は戦争と同じで、一つ間違えば多くの人命を失う。
それに真摯に向き合い、「動機善なりや、私心なかりしか」と問うていた人だ。
だから経営の神様ではなく、神様の経営を目指した人だった。
経営戦略が、外国勢相手にしてもびくともしなかったのはその事による。
もし彼が新興宗教をやっていたら教祖になっていただろう。
しかし、私心のみで経済を動かす輩が、現在の世界を経済の混乱を起こしているのだ。
こんな時こそ、幸之助さんの残したものを見直す事から、次の世代に残すものが見えてきそうだ。
  


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2011年09月27日

経済危機

ヨーロッパのユーロが下げている。ギリシャから始まった経済危機だ。
ドルも下げているので、円高は最高水準。
輸出に絡んだ中小企業はどうするのだろうかと不安だらけだ。
しかし、今日のニュースでは、大企業は世界中の企業を買収に走り、
円高をより優位に利用しているという事だ。
今まで海外取引と縁の無かった5人10人の中小企業も、海外に打って出る事も多くなったという。
確かに国内に居てはジリ貧以外のなにものでもない。
政府が何か気の利いた事をするはずもなし、経営者は自分の判断でうって出るのも
必要だろうと思う。
リーマンショックから始まったドルの暴落。そして震災と原発事故。そしてユーロが暴落だ。
経済の明日が見えない事、限りない。
ただ中国がヨーロッパに投資をネタにして、中国の経済体制を認めさせようとしている。
アフリカでは、援助をネタに地下資源を自分のモノにしようとしている。
したたかなこの国には気をつけないと、気がついた時には全てを奪われているかもしれない。
クワバラクワバラ。  


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2011年09月26日

シルバーウイーク

この9月の連休をシルバーウイークというらしい。
ゴールデンウイークと言うほどではないが、結構人々が移動した様だ。
しかし、シルバーというのは、ゴールデンに対応してだろうが、19日が敬老の日で、
23日がお彼岸の中日、まあ秋分の日ともいうが、しかし、年寄りをシルバーと言うのに
引っ掛けてシルバーウイークという気もする。
昨日あたりからしっかり涼しくなって、物思いにふけるには良い季節となった。
夏が暑かっただけに、体へのストレスも大きい様だ、体のあちこちからガタガタと音がする。
そういえば父が亡くなったのも今の時期である。
夏を越して、やれやれと思った所が今の時期なのだろう。
富士山も初冠雪をしたし、社会も次の世界を迎えるタイミングになるのだろう。
こんな時、二宮尊徳の言葉を思い出す。
「この秋は、雨か嵐か知らねども、今日の勤めの田草取るなり。」
  


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2011年09月24日

アカシックレコード

昔のインドの考え方でアカシックレコードというものがあるという。
これは、目には見えないけれど存在していて、すべての人間につながっているらしい。
これには、宇宙開闢以来のすべてのモノや人格、動植物の記憶があり、
しかも時間という概念が無く。未来の出来事も記憶されているという。
しかし、普通の人間がこれとアクセスすると、頭が処理しきれなくておかしくなってしまうので、
全く繋がらない様になっている。
しかし、釈迦とかキリストとか、これに繋がることができると、生も死も無い永遠の中に身を置く
事になるらしい。
輪廻の記憶や、予知夢といったものは、それらに一瞬つながる事よって起きてくる。
だからあらゆる聖典や経本は、そのアカシックレコードへのアクセス方法や、そのアカシックレコード
の内容が書かれているというのだ。
ただ、時の権力者や宗教指導者が、自分の地位や利益のために変えてしまったものも多い。
このアカシックレコードにアクセスする方法は、深い瞑想によるのだが、70年代のヒッピー
あたりから、麻薬を使って、イージーに同じ心境になろうとしたらしい。
ただ、麻薬は似た状況は作るのだが、副作用で人格が破壊され、喜びや悲しみを感じなくしてしまう。
それを悪用したのが、オーム真理教事件だ。
秋の夜長、そんな本を読みながら、科学と宗教は近くなった事を思うこのごろ。  


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2011年09月23日

IQの功罪

昔はIQ検査などを良く学校ではやったのだが、最近は聞かない。
実際はやっているのかもしれないが、あまり表には出ないし、それを口にすると、
差別になるという事で、言わない様だ。
私自身、若いときIQって何だろうという事で色々な資料をみた覚えがある。
IQの平均は、アメリカ人で100、日本人では105が真ん中だ。
日本では、天才はIQ140以上をいい、アメリカでは130以上をいう。
ちなみに、東大生の平均IQは120だといい、進学高と呼ばれる高校で平均IQが110位だという。
歴史上測定できるIQは、織田信長で300、ドイツの詩人ゲーテが200、万能の天才と言われた
ダビンチが180、ナポレオンが130だという。
アメリカの歴代大統領でIQが高いのは、フォード大統領、ケネディ大統領で180と何かの本に
かいてあった。同じ大統領でもブッシュ(息子)は100いかない位だという。
IQについては、アメリカ人が論議が好きだ。
競争社会を前提に考えると戦いに於いては武器(頭脳)の違いが大きいだろう。
日本では、あまり重要視しないのは、実は日本人は平均的には高いので、
人材の宝庫という事が言える様だ。
それと日本は本当の競争社会ではない。だからむしろ力があると狙われる。
信長が50才待たずに殺されたのも、日本的だろう。
中国であれば、皇帝になったかも知れないし、ジンギスハーンの上を行ったかもしれない。
でも、そんな想像をさせて貰えるだけでも楽しい。  


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2011年09月22日

正しい仕事

ある中小企業を訪問した時、毎年学卒が2人ほどの定員の募集に400人ぐらいの
受験があるという。
特別な物を造っている訳では無い会社で、業種としては斜陽と言われている業種だ。
なぜそんな事が起きるのかを色々聞いてみたが、経営者の経営力もさることながら、
会社で行っているボランティア活動があるという。
何年か前から、会社としてボランティア活動を始めたら、目にみえて受験者が増えたという。
最近の若者は、そういう企業を探して受験している様だ。
喉から手が出るほど人材が欲しい中小企業からすれば夢の様だ。
たまに就職をひかえた学生と話をすると、必ずその仕事のやり甲斐を聞かれる。
何のために、社会にどの様な貢献をしているのですかなど、必ずでてくる。
我々は若いときはそんな事を考えてもみなかった。何か面白そうな仕事あるかなぁ
ぐらいのもんだ。
それと比べると今の人は真面目だと思う。
今のほうが就職に昔より遥かに厳しいためだろう。
正しい仕事でなければ、頑張りきれないだろうし、不正義の会社はやはり社会から清算させられる
事を知っているのだろう。
金もうけだけがうまい会社は、人気が無い。
若い人はドライと言われるが、案外、生活に疲れたオジサンオバサンより、昔の良き日本人の
気質(思いやりとやさしさ)をしっかり持っている気もしてきた。
  


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2011年09月21日

自衛隊はヒーロー

自衛隊はヒーローという事が、東北の子供は勿論の事、日本全国の子供達に
伝わっている。
理由は勿論、東北の大震災の時、命懸けで現場に行き、多くのの被災者のために働いたからだ。
困っている人達の為に身を挺して働く姿に、東北の子供たちは、心底尊敬をしたし、
東北に救援に出かけた自衛隊員の家族は、ニュースで、その働きをみて自分の親を尊敬した
という事だ。
戦後、日教組は自衛隊はいらないという観点から非難してきた。
当然、教育の現場では、親が自衛隊員だといわれのない肩身の狭い思いをしてきた。
その日教組を出身母体に持つ、民主党が政権をになった時、大震災が起きた。
時の総理は、自分が自衛隊の最高指揮官である事を総理になって知った。
そして、震災が起きた時、ヒステリックになって、原発に水をかけさせ、
必要数以上の10万人に出動を命じた。(本来は2万人展開する準備が出来ていた。
あまり多くても、全員が機動的に動けるには限界がある。)
それにも黙って、黙々と応じて、多くの人達を助けた。
子供の目は、素直だ。口先だけの理屈で人をやっける人間より、黙々と被災者の為に
働く後ろ姿を子供たちはみている。
新しい総理は、父親が自衛隊員である事は、決してマイナスでは無かったろう。
今、子供たちは、自衛隊員になって困っている人達を助けようと思っている。
さて、左寄りのマスコミは右翼の台頭とでも書くのかな、それとも・・・・  


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2011年09月20日

ゆるーく

最近若い人と話す機会があって、うちの親、案外ゆるーくやっているという。
最初は否定的な言葉なのかと思っていたのだが、そうばっかりではないようだ。
常に緊張をしていると、肉体も精神も疲労がたまる。
何事にも、ほどほどという事がある。
今日のニュースを見ていたら、著作権について日本は世界一厳しいそうだ。
官僚が法律を厳格に運用しているとの事だ。
ただ、新しいものが出来る時は、多くはモノマネから出てくる。
学ぶの語源はマネぶ、なのだ。つまり、あまり著作権を厳格にすると、新しい芽をつむ事になるのだ。
天地が変わるほどの大発明など、一世紀の間に、そんなに多くない。
人間らしくあるのは、どこか「ゆるーい」部分が無ければ難しいのではないのか、
そういえば、その「ゆるーい」を連発する若者達は、明るく元気な子達だ。
今の若者には、暗い子も多い。社会が緊張しているので、自分のなかで「ゆるーい」
事でバランスをとっているのかもしれない。
今の日本にゆるーい場が必要なんだろう。  


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2011年09月19日

守るべき農業

TPPを語ると、農家を守れとか共産党や左翼そして族議員が騒ぐが、
困る農家とは、何処を指すのだろう。
専業農家で、外国製が入って来ると競争力が無いなんて農業製品は見たことがない。
多くは兼業農家で、別に農業で生計を立てているわけでなく、税金が安いから持っている。
万が一、近くにバイパスなど出来れば、一攫千金でひと財産出来る。
どうせ税金はタダみたいなもんだから、運がむいてくるのを待っている。
そんな連中が、TPP反対と言っても、チャンチャラおかしい。
しかも、元々戦前は小作人で自分の土地ではなかったが、戦後GHQが農地開放をやり、
自分のものにした土地。
ひどいのは、神社とか寺が神主、住職が居ないとき、勝手に神社、仏閣の土地で
農業をやり、住み着いて、自分のモノにした輩もいるという。
だから農地を持って要るのなら住宅地並みと課税をするか、さもなくば農地から住宅地に
変える場合は、農地の時の価格以上の価格になったら税金で取り上げれば良い。
土地は、元々はすべての国民のものだ。
日本は個人所有の権利が強すぎる。
本気で農業をやりたい個人や法人に土地が移らなすぎる。
守るべき農業は、それを正業として生きていく、個人や法人であるはずだ。
漁業も同じだ。法人は入って来ると、楽しく仕事が出来ないだの、
儲からなかったらやめてしまうので、日本の産業がダメになると漁協はいうが、
儲からなかったら、最初から個人でも駄目になる。
農協も漁協も、その既得権を離したく無いだけなのだろう。
ならば、さっさとTPPを締結し自由貿易をすれば良い。
本気でやる気にない農家や漁業を養っていく余裕は日本からは、無くなっている。  


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2011年09月17日

世にある日々

最近、古賀茂明氏が書いた「日本中枢の崩壊」を読んだ。
非常に良い本だと思う。思った以上に日本の官僚は劣化している事が解った事と、
それを身を挺して告発出来る、ちゃんとした官僚もいた事も驚きだった。
彼の様な人材がいる事は、この国は捨てたもんじゃないと思う。
しかし、彼は最後のほうに書いていた。
大腸ガンを患い、転移する恐怖もあるという。リンパ癌だそうだ。
その中で、日々自分が生きている間にしなければならない事に向き合い、
それで、リスクを背負ってでも、告発する勇気が出たという。
考えてみれば、我々を含めたすべてがそうなのだ。
まだ時間があるという驕りが、大事な事を見落として生きる人生になる。
大震災で亡くなった人達に何を教えてもらったかという事を問うなら、
世にある日々に自分のなすべきことを成せと言う事だ。
「命短し、恋せよ乙女ぇ♪」と歌う前に・・・・
もとい、歌いながらでもいいのだ。ちゃんとした事ができるのなら。  


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2011年09月16日

製造業は中国に勝てる

色々の新聞やニュースを見ていると、世界の製造業は中国で決まりみたいになっている様だが、
彼らは現実に日本の中小製造業の現場を知っているのだろうか。
中国の人件費は日本の1/10だから、競争してもムダだという。
しかし、労働生産性で比べると、1/2だ。しかも、極端な円高、元安誘導の中でその様な状況なのだ。
つまり、中国政府がイカサマを止めて、日本政府が、まともな振興策を行えば全く問題にならないレベルなのだ。
そう言うと、中国の製品は品質が上がったので、日本製と比べて遜色ない。
という人がいる。その通りだ。
日本の無人化ロボットや、精密な工作機械をどんどん輸入して、それに作らせたのであって、
中国の一般の人達のレベルが日本を越した訳ではない。
ロボットが陳腐化するまでの間の問題だ。そのロボットを造る技術が無いのだから。
ただ実際にあるのは、大企業が中国市場に進出したいが為に、自分の影響力が及ぶ中小企業を
中国に連れていき、中国人を指導させ、技術移転が済んだら、その中小企業を捨てた、という話は、
いくらでもある。
だから中小企業は下請けを脱して、早く自立しなければいけない。
技術はある。だから大企業の言うなりでなく自分で立ち上がれば十分に勝算はある。
  


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2011年09月15日

秋の訪れ

朝晩は随分涼しくなった。日中は蝉の声がしなくなった。
ただ日中は30度を超えるので、夏の疲れがドット来ている感じもある。
風が吹くと、心地よい涼しさなので、日陰での読書は気持ち良いだろう。
9.11から10年、3.11から半年。
随分ドラスティクな出来事を目撃したものだと思う。
どちらも起きた時は、真夏の暑さの様に照りまくり、アメリカの大統領は国民を煽りに煽り、戦争に
駆り立てて、多くの死者と戦費を使った。
今経済に行き詰まり、青息吐息の状況だ。
日本の首相も、原発の問題を煽りに煽り、人気取りに終始したが、もういない。
アメリカはこの10年は何だったのか問うている。
日本もまず、何をすべきか、何が出来るかを問うて、秋空の下、冷静な判断で
粛々と復興に向かって貰いたいものだ。
こういう時には、情にのみ訴えるアジテーターが出てくるが、
しかし、条(じょう-理性の意味)も必要なのだ。
理想は理想として、今は出来る事をしっかりやる事しか無いはずだ。  


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2011年09月14日

山と海と

神経が疲れてくると、山や海に出掛けると、ほどよくバランスが良くなるのだが、
人によってだろうが、私の場合は、山と海とでは全く違う。
海の場合は、潮風に吹かれて長時間いると、何も考えず、ただボーっとしている。
いつの間にかエネルギーが充填された様で、元気が出てくる。
眠れない夜などは、夜の岸壁で星を眺めながらボーっとすると、帰ってから熟睡出来る。
山は、また違った様相だ。林の中を散策していると鳥の声が聞こえたり、昆虫を見たり、
多くの木々や虫たち、そして花達と会話している様だ。
だから、気が合う人との会話の後の様に、程よい疲れと爽快感がある。
しかし、最近は妙に自然の猛威、海は津波、山は山崩れが強調されて、近づきがたいものに
なっている。
これらは、戦後ビジネスと金を追い求めた日本人への警告だと思う。
もっと自然と会話し、自然の中の人間としての足元を見直すべき時なのだろう。  


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2011年09月13日

デフレ脱却??

デフレ脱却を政策にするとかいう議員がいるが、何を言っているのだろう。
日銀にもっと札を刷れという事か。そうすればインフレが起きてデフレから脱却するというらしい。
では、刷った日銀券は何処にいくだろう。市中銀行に行く、そして投資先を求めるが、日本には無い。
結果、海外ファンドに流れ中国人が土地バブルの原資にするか、ブラジルやインドに流れ込む
だろう。アメリカやヨーロッパは、もう投資先としては面白くない。
私が考えるシュミレーションだとそうなる。では、どうするかという事だが、基本的には小泉さんが言った
構造改革以外にないだろう。規制緩和を行い色々な仕事に新規参入を図らなければ投資先がない。
これは既得権のある人達には痛い。しかし、現実をよく見れば解る様に、同じ仕事を行なっているにも
かかわらず、正社員とアルバイトでは2倍の収入差がある。
郵政民営化にしても、郵便局で働いているのは、既得権のある郵便局員でなく、
ほとんどがアルバイトの人達だ、彼らは生まれながらの国家公務員で、これはまるで階級社会だ。
反対派は田舎の郵便局員の配達努力を言うが、都会の郵便局員は優雅な特権階級だ。
これらすべてをオープンにしなければ、本当の自由競争などは出来ない。
だから、今の政府が小手先でした動けないのは、公務員の組合や、
大手企業の組合がバックなのだから、かれらは組合貴族と呼ばれる特権階級だからだ。  


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2011年09月12日

デフレの正体

日本経済はデフレが進行して居て、銀行に金を預けても大した金利はつかない。
しかし、中小企業の多くは、資金に困り資金が回らないという。
経済評論家は、日銀はもっと金をせっせと擦れという人も多い。
しかし、どうも違う気がしてきた。ヨーロッパとアメリカで金融による破綻が起きて、
よく見てみると、大量にある金が投資先を求めてさまよっているのが現実の様だ。
しかもその金は、投資先を探す力があまり無いのが現実の様だ。
金融危機の原因は、早くに大きい成果を求めて、金は世界中を回った。
その結果、ノーベル賞級の学者が発明したなどと言って、殆んど無価値の債権を世界中に
バラマキ、多くの人の財産を無くさせてしまった。
冷静に見れば、博打を通り越して詐欺としか言えない論理なのだが、
年金を自分達で運営しろなどと、素人に任せたので、それを狙った詐欺が横行しただけの事だ。
真面目に小利を稼ぐより、一攫千金を狙った人達が金を持ったのだ。
そして、海外の新興国にお金が流れている。
中国にもかなり流れたのだが、この国は昔から博打好きの国民。
真面目な仕事で無く不動産バブルを行なっている。間違いなくそれは破裂するだろう。
そして、インド、ブラジル・・・・と金が流れ、今はアフリカへ・・・という訳だ。
だから魅力的な新規事業があれば、お金は間違いなく流れる。
ただ、その新規事業を起こす人が居ない事が問題なのだ。
リスクが伴う事を嫌いな人間には、新規事業は起こせない。やはり教育なのだろう。  


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2011年09月10日

楽天的であること

私の友人の経営者だが楽天的と思える人がいる。
色々からだに良いというものを進められると、すぐ買い込んで、
別のものが出ると、そちらへ・・
なんか騙されているかと思う時もあるのだが本人大真面目。
しかし、後から見ると、すべて自分の栄養にしてしまっている気がする。
それなりにビジネスに生きているようで、ひとかたの商売をしている。
いずれにせよ変な屁理屈をいう暇には、どんどん行なってみて自分で体感している感じだ。
運を引くというのは、そういう事だろう。机上の論理で成功する事はない。
寅さん映画の中で、寅さんがいうセリフがある。
「オメエ、インテリだな」難しい理屈をこねくり回す人間に発する。
言葉で遊んでいる評論家に言った言葉。
確かに寅さんは現実世界に生きている。だから味がある。
生きる事だけで丸儲け・・だからエネルギーがあるのだろう。  


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2011年09月09日

先人の知恵

今回の台風で山崩れが起きたのだが、山の手入れについて驚いた事があった。
日本の山は原始林というのがなくて、殆んど人間の手で管理してきたという事だ。
しかも、その山の土壌や地質に合った木が植えられていて、広葉樹と針葉樹の割合も、
その地方地方で違って要るという事らしい。
しかも縄文時代は、単なる狩猟の時代と思われていたのが、栗の木はDNAを解析すると、
明らかに品種改良をしていて、人間が食べるのに都合が良いモノにしているという。
弥生時代以前も、しっかりした文化があった様だ。
つまり、この国の山や森は、何千年単位で人間の手で守って来たというのだ。
それに比べ、エジプトは砂漠の地に作られた文明だと思っていたが、実は豊かな木々が生えていた
森であったそうだ。
ところが人口が増え、片っ端から木を切ったので砂漠となってしまったというのだ。
今の中国の砂漠化も同様の事が起きている様だ。
つまり、日本に生きてきた人間は、山や森を維持管理してきた稀有な民族という事らしい。
自然を守るという考え方を持った民族は珍しい。
今回の震災から始まる、台風などの災害の対策は、その特性を生かして、
それら先人の知恵をしっかり利用したいものである。  


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2011年09月08日

山の神の怒り

昨日、熊野について書いたのだが、山崩れが多く発生したことは、
必ずしも自然災害だけではないようだ。
山の持ち主が収益目的で、杉やヒノキの様な木だけを山に植えて、
しかも、しっかり手入れをせずおいておくので、これら針葉樹は根が浅く
保水力が無いので、大雨で土砂崩れが起きやすい。
これは前から言われてきた。
専門家が調べると、日本の山は、ほぼ100%人間の手が入った山だという。
昔の人は、古くからに言い伝えを守り、針葉樹と広葉樹のバランスを守り
植林して、山を維持してきたという。
何年か前、四国で大きな山崩れがあって、山の杉が全滅したことがあり、
持ち主が、ずいぶん嘆いていた。しかし、後にその地区は、かつて杉を植えてはいけないという
言い伝えがあった地区だという。
山は砂地で、保水力がなく崩れやすい、なので何百年という期間広葉樹は植えて居なかったし、
植えてはいけないという言い伝えもあったのだ。
戦後、国の指導で建築ラッシュの時、植えたらしいが、今は金にならないので、
ほってあった。こんな事をいつまで続けるのだろうか。
山は水源地として貴重は場所であると同時に、自然のサイクルの重要点だ。
林道と補助金、TPP反対、などと言っている暇はなかろう、山の神様が怒り初めている
農水省は、戦後の貧乏経済の発想から、そろそろ21世紀の日本のビジョンを考えて欲しい。
さもなければ人災は続くだろう。餌が無く、熊や鹿が人家のそばに降りてくるのも
同じ原因なのだ。彼らは山の神の使いである事に、いつ気がつくのだろう。  


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