2011年09月09日

先人の知恵

今回の台風で山崩れが起きたのだが、山の手入れについて驚いた事があった。
日本の山は原始林というのがなくて、殆んど人間の手で管理してきたという事だ。
しかも、その山の土壌や地質に合った木が植えられていて、広葉樹と針葉樹の割合も、
その地方地方で違って要るという事らしい。
しかも縄文時代は、単なる狩猟の時代と思われていたのが、栗の木はDNAを解析すると、
明らかに品種改良をしていて、人間が食べるのに都合が良いモノにしているという。
弥生時代以前も、しっかりした文化があった様だ。
つまり、この国の山や森は、何千年単位で人間の手で守って来たというのだ。
それに比べ、エジプトは砂漠の地に作られた文明だと思っていたが、実は豊かな木々が生えていた
森であったそうだ。
ところが人口が増え、片っ端から木を切ったので砂漠となってしまったというのだ。
今の中国の砂漠化も同様の事が起きている様だ。
つまり、日本に生きてきた人間は、山や森を維持管理してきた稀有な民族という事らしい。
自然を守るという考え方を持った民族は珍しい。
今回の震災から始まる、台風などの災害の対策は、その特性を生かして、
それら先人の知恵をしっかり利用したいものである。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:54│Comments(0)日記
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