2013年05月18日

再分配の難しさ

経済の世界で再分配とは、お金の一部への偏りを減らす事をいうのだが、
人間は欲があり、自分は他より多く欲しいと願い人が多ければ多いほど再分配に失敗する。
その結果革命が起こり、無い者は多く持つものから取ろうとする。
それを食糧そのものと考えれば解り易い。
自分の家の家族が飢えて死にそうな時、隣の家では蔵に米や小麦をぎっぢり貯め込んでいたら、
最初は借りに行き、最後は取りに行くという訳だ。
その貧富が少ない社会の実現を、カールマルクスは理想と考えたのだ。
それは当時のイギリスを見た事に依る。
イギリスは貴族社会だ。貴族は働かずにスポーツや趣味に、その人生を送る。
しかし貴族以外は死ぬまで奴隷の様に働く社会だった。
だから、オックスフォード・ケンブリッジという大学は、女王陛下と貴族の為にどの様に
利益を最大化するかのみを追求した経営学なのだ。
その流れをくむのが、ハーバードなどのアメリカの大学の経営学。
女王・貴族第一主義を言葉を変えて、株主第一主義という。
元々、女王・貴族のみが株主だったからだ。
中国も赤い貴族たちは、この事を最も理解している人達で、
自分達も貴族であると自覚している者達だ。
だから子弟は、オックスフォード・ケンブリッジそしてハーバードなのだ。
間違っても日本の大学などには送らない。
日本は昭和40年代に、この再分配を行って一億総中流となった。
(松下幸之助が払った税率は一時85%とか)
なので、内需国家として安定している。
しかし、韓国はそれが出来ずに成熟国家になろうとしている。
大半の韓国人が88万ウォン(月給8万円)に軟着陸していっているのに。
中国のGDP予想も下げられた。なんでも内需が起きてこないという。
(中国でも月給8万円だと上位2%に入るとか)
当然だろう、両国家とも中流がいないのだから、金持ちは再分配を嫌がり
海外に資金を逃がし脱税に精をだしている。それが美徳だと思っている。
働く喜びを持つという正しい労働観の無い国の末路は・・・
働く(傍が楽になる)喜び。それを忘れると日本も危ない。
若者には、正しい事をしっかり伝えねばなるまい。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 15:02│Comments(0)経済
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
再分配の難しさ
    コメント(0)