2013年07月08日

往きて帰らず

昨日は2歳年上の友人の一周忌だった。
彼は5年前仕事中に倒れ、4年間の闘病生活の末、昨年亡くなった。
一時は強い生命力を見せ、周りの人々に再起の期待をさせてくれたが、
残念な事だった。
葬儀の時は、遺族も含め慌ただしい状況だったが、今回近い友人だけ集まっての
一周忌は、故人の人となりを皆で懐かしく話ながら偲んだものだった。
子供の頃の悪友やら成人してからの友達、そして経営者として頑張ってた頃の仲間。
それぞれが思い出話に花を咲かせた。
確かに60年に満たない人生は余りにも短いと思うのだが、この様に多くの人が集まり
故人を懐かしく語って貰える人生は有り難いものだと思う。
彼は、高校生の時代から親の手伝いをして、親が倒れた事を機会に後を継いだ。
殆ど働きどうしの人生で、朝早くから夜中まで、いつ寝ているのか解らないほどの人生だった。
その働き方を見て息子は、跡継ぎになりたがらなかった。
本人も諦めたふうでもあったのだが、彼は倒れて頑張っている母親を見て、
その息子は黙って家業を継いだ。
今は親が心配するほど休みなく働く。やはり親子だ。
きっと昔から日本では、この様に仕事を続けて来たのだろう。
親の後ろ姿を見て、一度は反発もするが、しっかり跡を継ぎ、次の世代へと。
そういう意味では彼は生きている。仕事を通して脈々と生きている。
そんな彼の生き様を見せて貰った日だった。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:01│Comments(0)日記
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