2013年12月02日

7勝8敗の人生

本を読んでいたら、昔読んだ阿佐田哲也の言葉を思いだした。
彼は人生7勝8敗でいいという。
彼なりの考えか方なのだが、人間は所詮運なのであり、運はほぼ平等になる。
単純に運だけで言うと、相撲の15戦全勝はない。
多くの人は、8勝7敗で良かったか、7勝8敗で少し残念かどちらかだという。
デジタルの相撲の番付で考えるとこの差は大きいが、人間の人生にはそんな差などないという。
彼が言うには、1勝14敗でもいいという。
その代わり、その1勝が人生の晩年であれば人間は救われるというのだ。
つまり7勝8敗でも、年を経てからの勝利こそ価値があるというのだ。
その本を若い時読んだが、そんなもんかなと思った。
しかし、最近その意味が解る気がする。
若い特から成功者と言われて順風満帆で来た人が、小さな不幸に見舞われて、
しょげかえっているのを見ると、とても幸せそうには見えない。
多くのひとが慰めても、あまり心に届いていないようだ。
反対に、とても恵まれていたとは思えない人が、人生の後半で運を手に入れた人は、
その笑顔から後光がさす感じがして、周りも幸せな気分にしてくれる。
なるほど、これが人生の成功なのかと、最近やっと理解した気がする。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 13:30│Comments(0)日記
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