2014年05月05日

3、経営者、徳川家康

私もは、徳川家のお膝元に生まれ、話によると遠い先祖も
徳川家の世話になったそうであるが、徳川家康という人間は
先の信長、秀吉ほどの魅力を感じなかった。
しかし、やはり経営者と考えたら、彼が最後に天下をまとめたのは
偶然ではなかったのだろう。
これは現在の経営者論の人事面からの考察だ。
前の二人は乱世の下克上、
つまり現在で言えばグローバル社会で、周りを切り抜けて来た経営者。
凄腕で、能力があるものは取り立てて、無能な者はあっさり切って捨てる。
緊張感ある組織は、すごい勢いで席巻する。
家康もその時には全く歯が立たないので、我慢の一字だろう。
しかし、時が経て世が安定してくると、部下の質が3者では全く違う。
前の二人の部下は有能であり実力で上がってきた。
TOPに対して従順であるが、TOPが死んだら、
チャンスがあれば自分がと考える。
そうでなくても、勢いがいい方につく事を考えている。
身の安全のためだ。
所が家康だけは違う。主君の為の子供の頃から一緒に苦労をして、
艱難辛苦を共にしてきた部下ばかりだ。
中のは無能のものもいただろうが、年功序列でそれに報いて来た。
リストラなどとんでもないと言ったところだ。
気に入れなければ首(本当に首をとった)人達とはちがう。
つまり、家康家が死んで次に代になっても、3代目になっても
この譜代の家臣たちの結束が組織を支えたのだ。
これがやはり日本的経営の基本形をなしているのだろうと思う。
主家に尽くす事こそ、
自分達の子孫の繁栄(多少アホであっても)とイコールなのだ。
この3者が名古屋を中心とした中部地方出身である事も不思議だが、
今世界を相手に自動車で天下を取ったトヨタは、
徳川家康の性格に似てると思うのは、私だけだろうか。
最初のグローバル企業、マイクロソフトは、あと何年もつだろう。
少なくとも、いまはトップではない。
サムスンは、・・・言わんとしておこう・・・唇が寒い。
やはり日本的経営には優れた部分も多い。
経営は欧米からでなく、国内から良きものを探すべきだ。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 12:43│Comments(0)日記
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