2014年06月26日

教育の原点

教育の原点は協育。
協育の仕事を初めて20年になるが、最近教えた生徒に教えられた。
その子は問題を抱えていて、どの会社の面接も通らず、
就職氷河期の波をモロ受けていた。
テレビCMで、氷河を歩く新卒者が圧迫面接を受けるのがあったが、
そういうものは現実には多々あるようだ。
当然、猜疑心をもつし、自信も失う。
結果、人相や受け答えに出てしまう。
前に、当社もハローワークに頼まれて面接してくれと言われ、
面接をする事を受けた。
しかし、仕事の関係で1週間後のお願いした。
すると翌日、本人からメールがあり、御社は人材に対する姿勢に問題があるので
面接を辞退するとのメールが来た。
当初意味が解らなかったので、なんだろうと思ったが、
彼はきっと追い込まれていたのだろう。
そのくらい追い込まれた気分になる様である。
今回、教えた生徒もその通りの人がいた。
いくら教えても、やりはしても猜疑心の視線が変わらない、
しかし、ある実習をしたら、彼の人生を語り始めた。
体が弱く入院していた彼は、友人の多くの死に対面して、
彼らの分まで頑張ろうという気でいた。それが空回りして、
彼の鋭い眼光になっていたのだ。
若いのに彼なりの歴史があったのだ。それを語った彼はにこやかな顔になり、
将来のリーダーとして期待される人間に大変身した。
わたしは、20年も教師をしていながら、かれの歴史を見い出せなかった。
何の為の教師であったかと思うとともに、今更ながら人間の可能性に
頭が下がる思いがした。
全ての人はダイヤモンドの原石である。と松下幸之助が言った。
誠のその通りだ。原石磨きのプロでなければ、お金は頂けない。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 13:09│Comments(0)日記
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