2014年10月20日

日本の空に

三菱がようやくMRJに目処をつけ、
50年ぶりに日本の旅客機が飛ぶ。
YS-11は名機であったのだが、ジェット機の時代に乗り遅れた。
勿論、日本の技術がダメというより、
戦後ずっと続いたアメリカを中心とした欧米諸国の
日本の飛行機技術への警戒そのものだったろう。
零戦をはじめとする小型機だけでなく大型機も高い技術があるので、
また敵になったときの爆撃を恐れるのと、
商売敵として自動車の二の舞をおそれたのだ。
流石にロケットの時代になり、ジェット機の技術を戦闘機の技術として
押さえ込む事はできなくなり、渋々日本のジェット機開発を認めた。
ただアメリカは日本独自の戦闘機開発は横槍をいれて邪魔をしてくる。
日本への警戒と駄品を高く売りつける欲との二人連れだ。
旅客機も先行している各飛行機会社が認可のハードルを高くすることで、
参入障壁を作った。
それにもメゲず三菱重工は進めて来たのだ。
それは見事なものだ。
もう一社はホンダだ。
ホンダは元々三菱の様に飛行機を作っていた会社ではないが、
創立者、本田宗一郎は空を制覇したかったのだ。
今回、小型のホンダジェットは、その夢を引き継いだものだ。
いずれも技術者の純粋な、たゆまぬ夢の産物だ。
この2社の飛行機が日本の空から、世界の空へ羽ばたくのだろう。
政治や金がメインでなく、技術者の夢がメインで事が運ぶ、
そんな未来が待ちどうしい。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 11:53│Comments(0)日記
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