2014年11月24日

健さん映画

義理と人情を秤にかけりゃ義理が重たい男の世界ぃ~♪
昔、ヤクザ映画で流れた音楽、健さんはその中のヒーローだった。
最近、高倉健が亡くなって、特集が良く組まれる。
そんなテレビを、見るとは無しに見てしまうのだが、
その中で個人としての彼は、生真面目で思いやりにあふれた、
当たり前だった日本男児の典型だった。
(明治、大正の男達には、とても多くいた。)
厳しい叱咤をしながら規律を重んじ、しかし、その実、相手の事が心配で、
目に見えない所で気を遣う。
社会で生きるという事は、この規律やルールが必ずつきまとう。
しかし、弱い人間は時たま、これを踏み外す。
このルールは、条(じょう)といい、人の思いを情(じょう)という。
社会は条で成り立っている、だから情ばかりだと社会が混乱する。
我が国の隣には、条より情の半島があるが、それは世界からすれば迷惑だ。
それは、さておき、
しかし、条ばかりでは、息が詰まる。
どんな人間も一挙手一投足完璧に過ごす人はいない。
どこかで失敗をしでかす。
だから、健さん映画を見ていた人達は、条は解る、しかし、やるせない思いを
健さんの映画の中の情に託したのだろう。
しかし、個人としての健さんも情に厚い人だ。
これほど多くの人達を魅了する器の俳優はもう出ないだろう。
チャラチャラした俳優で、不倫は文化だとか、
多くの女性を口説く事のみに時間を過ごす馬鹿者達とは違うものだ。
それも河原乞食としては、勝手に生きていて良いが、
文化勲章に値する俳優は、確かに健さんだけだ。
長い間お疲れ様、そして、 合掌。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 11:26│Comments(0)日記
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