神社とニッポンを愛する親父のブログ

水木しげるさんが亡くなった。
彼は本当の反戦を語れる最後の人だった。
彼以前にはアンパンマンのやなせさんも居たが、
漫画を用いて最も多くを語ってくれた。
妖怪達は、彼とともに多く世界に出てきて、
馬鹿なことやっている人間を笑い飛ばしたものだ。
私は彼が貸本屋の本を書いていた「墓場鬼太郎」からのファンだった。
人間の愚かしさをユーモラスに、
時には妖怪のフリをして子供たちに教えてくれた。
そして彼の一生は、食べれなくて死んだ多くの戦友のために、
美味しいと思われるものを片っ端から食べた一生でもあった。
今頃、よう食ったといっている事だろう。
どこまでも人間的人だ。
本当の妖怪は彼が描いた妖怪ではなく。
人の命をなんとも思わず、消していった生身の人間たちだったのだろう。
水木さんもやっと開放されたのかも知れない。
合掌。