2016年05月23日

笑点に思う

笑点の司会者の桂歌丸師匠が卒業した。
50年とは凄いものだ。
そういえば笑点を作ったのは、天才、立川談志。
それに5代目円楽が賛同して始まった。
今考えれば、凄いメンバーだ。
立川談志の落語は、きらびやかな才能の塊。
談志ワールドに引きこまれる。
円楽の落語は、古典を練りに練った鬼気迫る感じだ。
双方とも亡くなったが、スケールの大きい落語だった。
仲の良い二人は、いつも談志がリードして、
円楽がついていく感じかと思っていたが、
歌丸さんの思い出話で驚いた。
談志が司会者を辞めたのは、
円楽や歌丸と路線で対立して、結果、談志をおろしたという。
理由はブラックなユーモアを好み、切れ味の良い内容を好んだ、
談志と、ホワイトのユーモアと家庭的を意識した円楽の違いだという。
時代の風雲児、談志には、そんなものは我慢出来なかったろう。
しかし、寺で生まれ、好きでこの世界に入った円楽は、
あくの強い個人としての談志は好きだが、
公の場に主張するのは、認めなかったのだ。
談志・円楽という竜虎がせめぎあった笑点。
なるほど、気楽に笑えて50年愛されたのは、
二人の血がにじんだのか、偶然ではないなぁ。
円楽は家庭の団欒というものの価値に重きを置いていたのだ。
世間はそれを了として、50年間認めてきた。
それが解れば、新司会の春風亭昇太の意味が解る気がする。
目標はお茶の間の団欒なのだ。ブラックなアクはいらない。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 16:46│Comments(0)日記
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