2017年03月11日
寡黙さに思う
私の亡父は寡黙だった。
亡くなってもう18年になろうか、最近思い出す事がある。
私は、子供の頃から言葉が多く、すぐ覚えて使いたがる。
親戚の職人仕事を手伝うときは、寡黙な叔父・従兄弟達の中で、
一日中一人で話している。
「お前どこから、そんな血を持ってきたんだ。」などとからかわれた。
今でも話す事でお金を頂戴している。
ただ最近年から来るのであろう鬱気味なのだ、
静かに瞑想をする時間をとる。
すると頭の中の多くの言葉が行き交い、とりとめも無い状況から、
すこしづつ腹のすわりが良くなり、落ち着いてくる。
瞬間瞬間で無想が可能になる、そんな中に居ると、
ふと父の想いが解る気がするのだ。
言葉を多用しなくても「想い」で生きている生き様が、
言葉の中に居る自分には気づけなかった事だった。
それは、早くから運命に身をゆだね、
すべてを受け入れて生きてきたのだろう。
自分から軍人に志願し、何回もの戦場を生き抜き、
多くの勲章があった。
戦後はただひたすら働き、刀剣以外の趣味は無く、
刀剣を磨いている姿のみ楽しそうだった。
ただとても感の良い人である事は確かだった。
邪な人間を見るときは、殺気すら感じた。
その時は気づかなかったが、父の判断は正確だった。
日本男児は寡黙なものだと言うが、
そうで有るからこそ、とっさの場合のお役にたつのだろう。
綺麗な言葉を多く並べても、
いざ危険が近づくと家族を置いて逃げた政治家もいたが、
それを想うと寡黙な父の背中がとても広く感じて懐かしい。
亡くなってもう18年になろうか、最近思い出す事がある。
私は、子供の頃から言葉が多く、すぐ覚えて使いたがる。
親戚の職人仕事を手伝うときは、寡黙な叔父・従兄弟達の中で、
一日中一人で話している。
「お前どこから、そんな血を持ってきたんだ。」などとからかわれた。
今でも話す事でお金を頂戴している。
ただ最近年から来るのであろう鬱気味なのだ、
静かに瞑想をする時間をとる。
すると頭の中の多くの言葉が行き交い、とりとめも無い状況から、
すこしづつ腹のすわりが良くなり、落ち着いてくる。
瞬間瞬間で無想が可能になる、そんな中に居ると、
ふと父の想いが解る気がするのだ。
言葉を多用しなくても「想い」で生きている生き様が、
言葉の中に居る自分には気づけなかった事だった。
それは、早くから運命に身をゆだね、
すべてを受け入れて生きてきたのだろう。
自分から軍人に志願し、何回もの戦場を生き抜き、
多くの勲章があった。
戦後はただひたすら働き、刀剣以外の趣味は無く、
刀剣を磨いている姿のみ楽しそうだった。
ただとても感の良い人である事は確かだった。
邪な人間を見るときは、殺気すら感じた。
その時は気づかなかったが、父の判断は正確だった。
日本男児は寡黙なものだと言うが、
そうで有るからこそ、とっさの場合のお役にたつのだろう。
綺麗な言葉を多く並べても、
いざ危険が近づくと家族を置いて逃げた政治家もいたが、
それを想うと寡黙な父の背中がとても広く感じて懐かしい。
Posted by 昔のシステムエンジニア at 19:12│Comments(0)
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