2018年08月27日

子供は神の子仏の子

最近読んだ本に、子供は神の子仏の子という考えを
戦前の日本人はしていたという。
だから日本では、子供を大事に育てた。
家が小さいせいもあるかも知れないけれど、
両親は子供を間に挟み、川の字で寝るのが普通であった。
寒い夜、母親が子供の冷えた足を自分の足で挟んで
暖めてくれたものだ。
小学校の低学年になっても母親と一緒に寝ていた子も
多かった。
それらは、子供は神仏からの預かりもの、七五三というのは、
三歳五歳と人間に近づいて、七歳まで生き延びた事で、
やっと人間の世界に降りてきたというお祝いだ。
昔は子供が亡くなり安かったから、直ぐ神の仏の世界に
帰ってしまうという考えからだ。
それに対して、海外や中国大陸(半島も含む)では、
子供は動物として産まれ、それを調教する事で人間になる
という考え方だ。
欧米では小さい子供を自分の部屋に閉じ込め、泣けども
叫べど、諦めるまで放って置く。
だから10代で家を捨てて自立するという考えを持つ。
中国などでは14歳まで魂は入らないから、
子供は殺しても良いという考えもあったという。
最近、鬱病を患った若者達と話す機会があったが、
彼等は「引きこもり」という部分ももつ。
話してみると、どうも自分に自信がない、他人が怖い
だから家から出られないのだ。
当初、昔の教育は、親が子供を甘やかして
手を出しすぎたのかと思ったのだが、どうも逆な気がする。
愛情たっぷりに育った子供は、自信まんまんで人にも優しい。
それに対し早くに親から離されると、どっか自信がなく
愛情そのものを理解出来無い。
だから自宅から外の出ると、他人が信用できないのだろう。
暗い若者は、この神の子仏の子を動物として扱った
戦後教育にある気がする。
神の子、仏の子は、無条件で人を信じ、理屈抜きで人を愛する。
だから周りからも愛されるのだ。
スーパーボランティアの尾畠さんは、昔の日本人の生きた雛形だろう。
昔多く身近にいた、少しお節介ないい人。
明るく、優しく、そして強い。
単なる動物は他人を疑い、他人に怯え、攻撃的になる。
昔の日本人は何と教育上手であった事か。
ため息が出る。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 14:10│Comments(0)日記
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