2019年06月20日

人生は役割

昨日は親族の葬儀に行ってきた。
近い親族で彼が産まれた時、
大店の長男として多くの人に嘱望され、
育児の専従者(昔は姉やとよばれた)
まで居て大事に育てられた。
2人の弟は従業員と一緒に現場で汗を流している時、
彼は、若手経営者の集まりの中でも、遊び上手とおだてられ、
外車に乗り、若い女を侍らした。
しかし、バブルが弾けた後は運も使い果たし、悪い女とと関わり、
財産も無くし、音信不通の時期もあり、
最後は生活保護の中で人生を終えた。
借金まみれの人生を思うと、親族も距離を置いていたが、
しかし、葬儀には元気な親族は皆集まった。
生きるのに下手くそなのだが、人としては優しいだけの人であった。
不器用だが明るく、ミュージシャンの彼に多くの女性も集まった。
まぁこんな人間は、何処の親族にも1人位は居るであろう。
借金まみれでサラ金に追われ、行方不明みたいな奴だが、
彼が生きた事実と残した子供、そして葬儀に集まった人
これが彼の人生だった。
しかし、思うに大多数の人間が自分の理想通り生きれる訳もないく
生きてきた意味を問えば、そんな役回りだったという事だろう。
盗んだり、殺したりの人間は論外だが、
一生懸命に生きてきた人の命は愛おしい。
そうとしか生きれなかったんだ。
そして合掌。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 09:22│Comments(0)日記
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