2010年06月05日

試験秀才

首相が変わったけれど、この前の首相は典型的な試験秀才だったと思う。
東大工学部を出ているので、秀才である事は、間違いないだろうけど、
組織やグループを引っ張っていく事には、向いていないし、適していない。
組織やグループを引っ張っていくには、半分賛成の人がいれば、半分反対の人もいる。
問題は、反対の人を、どう説得し、納得させるかなのだ。
松下幸之助は、運が良く、愛嬌がある人間を選んだ。
運が良いのは判るが、愛嬌は何だろうと思ったら、反対派の人を説得する時に、
頭が良くて理詰めで追い込まれるより、大して頭が良さそうでなくて、しかも、ハゲでデブでチビの人が
一生懸命の方が、かどがたたず、「しょうがないなぁ」と言えるかららしい。
ハゲ、デブ、チビは多少自己を正当化する脚色だけど、
憎まれない事は、大事の様だ。
中小企業の経営でも、自分で会社をはじめた経営者で、愛嬌の無い人は見たことがない。
「鬼」と言われた人でも不思議な可愛らしさがある。
反対に100年以上続いた老舗の会社を潰した経営者は、この前の首相を彷彿とさせる。
高学歴で、プライドの高い、人の話を良く聞くけれど、決断はできない。
追い込まれた、最後にした初めての決断は、経営を放棄する事だった。
気の毒な気もする。今のような厳しい状況で無い時代だったら、良い「旦那さん」だっただろう。
しかし、厳しい状況の中、銀行はこの会社は再起不能の判断した。
厳しいときは、リーダーこそふるいにかけられる。
いい学校に入れる事が考えるより、いいリーダーを育てたほうが、将来は明るいだろう。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 12:30│Comments(0)日記
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
試験秀才
    コメント(0)