2010年09月28日

下請け企業の崩壊

日本のソフトウェア産業は欧米よりはるかに生産性が低い。
それは現場に居て良く判る。
最近はシステムの開発現場に、日本人だけでなく、中国人、インド人がいるので、
比べるともなく比べると、一番生産性が低いのは日本人。
これはIT教育のレベル問題とIT業界への入り手が無い状況もある。
これらは、努力すればよいのだが、一番深刻なのは、日本のソフトウエアの開発現場は、
ゼネコンのように、下請け、孫請けになっていて、元請け企業に技術ノウハウが無い。
そこに素人同然の担当者が、訳もわからず無理難題の発注をするので、
真面目な下請けの技術者が鬱病になり、再起不能になる。
そうして、IT業界の質を落としている。
今の様に、仕事が薄いときは、特に派遣で開発現場に行っている技術者の
メンタルヘルスは深刻な問題だ。
このITゼネコンという制度をぶち壊し、技術のレベルで競争しなければ、
ITの下請け企業は遠くない将来全滅するだろう。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 09:40│Comments(2)中小企業
この記事へのコメント
まさしく仰る通りです。
何とかこの構造から抜け出し、何とか異なるフィールドで技術力を発揮しようとしても、まずもってユーザーの意識を含めた情報システム開発の古来からのスキームを根本解決しなければいつまでも救われない。
2008年に経済産業省が提唱したパフォーマンスベース契約(PBC)の精神に倣ったユーザー及び関係者との相互関係を確立すべきだが、ぜ~んぜんそんな気配はありませ~ん!
Posted by kobayashi at 2010年09月29日 01:35
あらゆる業種に言えることかもしれません。
今の日本には若い芽が出る仕組みを早くつくる必要があります。
Posted by おじさん学生 at 2010年09月29日 09:14
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    コメント(2)