2010年10月08日

敵は我にあり

昨日と一昨日の二日連続で、中小企業を訪問して社長さんに話を聞いた。
双方ともデザイン力があり、その業界で一位二位を争う会社でありながら、
昨今は中国企業にコピーされて、苦戦をされている。
中国企業の製品は品質は落ちるのだけれど、圧倒的な安値で攻めてくるので、
同じ業界の零細な業者があっという間に駆逐された。
特に酷いのはここ5年内のこととの事だ。
しかし、驚いたのは、中国企業がコピー製品を作るのを防ごうにも、
その中国企業にコピー商品を作らせているのは、日本の商社らしい。
日本のそれらに企業から本物の製品を仕入れ、それを中国に持っていって
現地で作らせて、輸入する。
そして、日本の職人を連れて行き、それに教えさせる。
その繰り返しのなかで、技術が移転してしまい。
ついには、日本企業が次々廃業してしまう。
そんな話を両社長から聞いて、思うのに、この国のビジネスマンの倫理感はどうなって
いるのだろうか、疑いたくなる。
目先の利益だけを求めて、最後は国内に工場がなくなっている。
どこぞの首相が、雇用雇用と連呼してるが、その横で雇用がざくざく逃げている。
もしかしたら、この国の経済の敵は、国内にいるのかも知れない。
と、思った日だった。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:01│Comments(0)中小企業
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