2011年08月10日

日本刀

日本刀というのは、凶器にもなるが基本的には美術品だ。
美術品の割には、面倒な事も多く、文部省管轄の役所で鑑定をしてもらい、
最寄りの警察署に保管届けも出さなければならない。
勿論、その日本刀は数年以内に打たれた物なら、実用に耐えるが、
価値がある日本刀は、戦国時代以前のものなのだ。つまり、最低500年はたっている。
その間に、何回か磨いたはずなので、作った時よりもずいぶん身が細くなっているのである。
つまり、ちょっと力を入れたらポッキリ折れる可能性がある。
それと、戦国時代以降は、良い刀になる砂鉄を取り尽くしているので、鉄を溶かして
再利用している。だから見た目は良くても鉄がもろい。
最も、戦後チリあたりに良い鉄鉱石が見つかったので、最近は良いものが造れるらしいが・・・
いずれにせよ、銃や爆弾がある時代には、日本刀は美術品だ。
いつだか、新潟の燕市に行った時、ナイフが多数展示してあった。
へたな日本刀よりはるかに美しく実用的なものがめじろ押しだ。
そういう意味では、日本刀への警察の規制は無意味なきがするが、
そうそう、もし日本刀を買う人がいたら50万以下、特に数万円のものはやめたほうが良いですよ。
一度火が入ったモノや(火事などで燃えたものは、見た目じゃわかりづらいが、強度がなく無価値)
研ぎすぎてアンコ(刀のシンには、柔らかいシン鉄が入っている)が見えているものは、無価値。
つまり値段が無い。
いつだか横浜でマリンタワーの下の建物内で、日本刀の展示販売していたが、
(外人向けかなぁ)ほとんどがこれだった。
確かに安いが、価値がない。
まぁ見て楽しむものだから、自分が美しいと思えるものなら基本良いですが。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 15:31│Comments(0)日記
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