2011年10月30日
寅さん映画の最高傑作
寅さん映画は48本作られていて、どれが最高傑作かは主観によるので、
多分一番多い意見として、「寅次郎恋歌」がある。
1971年の作品で、志村喬(たかし)が出演している。
志村喬は黒沢映画の「生きる」で好演していて、公園のブランコに乗りながら、
「命短し、恋せよ乙女♫」と歌う。
漫然と生きてきた市役所職員が、胃癌で死の宣告を受けた後、自分の人生を振り返って
最後に市民が求めていた公園を作って亡くなっていく物語。
色々な思いをその表情に秘めた、その演技に感動したものだった。
寅さん映画の中でも、長年連れ添った妻を亡くした老人の役で、息子に母を大事にしなかったと
なじられても、言い訳もせず、かと言って怒りもせず、淡々と正面を見て聞いている。
その無言の表情の中に多くの言葉が隠れている。
日本の男の典型のようで、言葉少なく、粛々と葬儀を進めていく。
心のぽっかり空いた穴が見える様な、素晴らしい演技だった。
寅さん映画の醍醐味は昔の名優に会える事だが、この回は、やはり志村喬を中心に
進んでいる。
秋のよなが、TPPが良いの悪いのなどという茶番劇をニュースで見るより
傑作映画を見る事のほうがナンボかいいよなぁ。
多分一番多い意見として、「寅次郎恋歌」がある。
1971年の作品で、志村喬(たかし)が出演している。
志村喬は黒沢映画の「生きる」で好演していて、公園のブランコに乗りながら、
「命短し、恋せよ乙女♫」と歌う。
漫然と生きてきた市役所職員が、胃癌で死の宣告を受けた後、自分の人生を振り返って
最後に市民が求めていた公園を作って亡くなっていく物語。
色々な思いをその表情に秘めた、その演技に感動したものだった。
寅さん映画の中でも、長年連れ添った妻を亡くした老人の役で、息子に母を大事にしなかったと
なじられても、言い訳もせず、かと言って怒りもせず、淡々と正面を見て聞いている。
その無言の表情の中に多くの言葉が隠れている。
日本の男の典型のようで、言葉少なく、粛々と葬儀を進めていく。
心のぽっかり空いた穴が見える様な、素晴らしい演技だった。
寅さん映画の醍醐味は昔の名優に会える事だが、この回は、やはり志村喬を中心に
進んでいる。
秋のよなが、TPPが良いの悪いのなどという茶番劇をニュースで見るより
傑作映画を見る事のほうがナンボかいいよなぁ。
Posted by 昔のシステムエンジニア at 12:46│Comments(0)
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