2011年11月10日

宴の後

オリンパスが1,000億を超す損失を隠し、粉飾をしていたという。
20年に渡り歴代経営者が、それを隠し操作してきた。
何も知らない外国人の経営者が、それを発見して明るみに出た。
バブルの後遺症は深く長い。あの山一証券が吹っ飛んだのも20年前だった。
その後、都銀にしても潰れはしないまでも合併を繰り返し、税金まで投入して4行になった。
その間を操作し続けたオリンパスの経営陣の忍耐強さに恐れ入るが、
伸び続けられた技術を持っていたからにほかならない。
日本の企業の典型と言えるかもしれないが、この技術を維持成長させてきたのは現場の
従業員である。
汗水たらし、何十年という間、工夫を重ねてきた現場の人達の上に成り立って来たのだ。
大王製紙の「おぼっちゃま君」の問題もそうなのだが、
日本の経営者は、現場で働く従業員の顔をちゃんと見ているのだろうか、
松下幸之助然り、本田宗一郎然り、ちゃんとした経営者は常に現場に行き、働く人と話をしている。
それが基本だ。上に立つ人は現場の働く人に食べさせて貰っているのだ。
働いている人の世話になっているのだ。
その感謝の気持ちを忘れて、自分は特別な存在などと勘違いすると、
そのしっぺ返しは、惨めなものになる。
生まれながらの社長が、生活保護を貰うようになったら、普通の人間より辛いだろう。
松下幸之助が、部下の管理職が上に行くほど厳しい指導をしたのは、
その事は心底わかっていたからだ。
彼が病院で亡くなる時の最後の言葉は、痰をとってくれた看護婦さんに「有難う。」
だった。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 09:40│Comments(0)日記
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