2011年12月08日

寡黙な父親

「男はつらいよ」の映画を見ていると、昔の名優が出てくる。
どの人も珠玉の名優なのだが、あっという発見もある。
それは、宮口精二 だ。
吉永さゆり扮する歌子の父親役で、寡黙で不器用な日本の父親を演じている。
背中で演技が出来る役者だ。
小さくて曲がった背中に人生の重さを背負って、机に向かっている。
娘に声を掛けたくても、その術が無く淡々と仕事を続けている。
我々の時代の日本のお父さんは、皆そうだった。
料理をしたり、掃除をしたり、そんな事がまるで出来ない。
年頃の娘と話す事もままならない。
そんな雰囲気を見事に演じきっている。もう亡くなって四半世紀
映画の中の彼は、日本の父親の悲しさを今も演じている。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 09:29│Comments(0)日記
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