2012年01月19日

国は産業を守れるか

先日TPPについて少し書いたのだが、
私は国の政策で産業を守れる事は無いと思っている。その理由は経験則によるものだ。
戦後、経済成長を遂げた日本は「鉄は国家なり」として、世界一を誇った鉄鋼の生産が
日本のシンボルであった。それは国に支援はあった様に思う。
その後は、その技術は賠償による技術移転と称して、韓国・中国に設備を作る事も日本がやり、
技術者を何人も派遣して、技術者教育を行なった。その結果、韓国・中国は日本と並ぶ事となったのだ。
その後日本の造船が世界一だった頃、韓国の現代造船は自分の技術ではとても出来ない受注をして、
日本の造船会社に泣き込んで、技術を教えを乞い、その時に技術情報を片っ端からコピーして
持って帰ってしまった。
そして、韓国の造船は世界一になった。中国がコピーが好きなのは言わずもがらの世界。
そう言えば、新幹線も韓国は技術移転しろと言って来て、断ったのでTGVの技術をコピーしたのだし、
中国も同じ事を言って来て、JR東海は断ったが、JR東日本は出してしまったのだ。
JRは民間企業になったので、政府にある程度反対出来た事もあるだろう。
今、元気な自動車、などの企業は政府が足を引っ張った事はあるが、後押しをした事は無い。
自分達で相手と交渉し、自分の手で拓いてきた。
ソニーの盛田さんしかり、松下幸之助しかり、アメリカでのトヨタやホンダは、国のバックアップ無しに
交渉をしてきた。
いずれにせよ、いまでは国は産業の足を引っ張る事はあっても、支援を期待してはいけない
相手なのだ。そうゆう面では民間はもう自分達で、TPPの対応を進めている。
それが現状の様に思える。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:11│Comments(0)日記
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