2012年01月20日

元気になるという事

仕事柄色々な企業に伺うけれど、良くなる企業とならない企業は、すぐ解る。
企業も人間と同じで、血液が足りないとか、傷口があるとかだと、
輸血したり、傷を縫い合わせたりするのだが、問題はその後だ。
本人が元気になろうとしなければ、回復しない。
当たり前だと思われるかも知れないけれど、人が病気になった時の当たり前の理論が、
企業経営では、往々に生かされない。
ある会社は、10年以上赤字を続けてきて会社が危ないという事で、相談に来た。
そして、その会社の問題点を整理して、従業員の皆さんも協力してくれて、5年連続で黒字になり、
ついに、赤字体質から脱出した。
そして従業員から多くの提案が出てきた。それは新規事業への投資や開拓の話だった。
私は、その従業員の人達のやる気を削ぎたく無かったので、
税金で払う額の一部を投資に回したら、どうかという事を提案した。
しかし、経営者は反対した。従業員のいう事が信用出来ないというのだ。
勿論、その事は従業員さんには言わなかったが。私は翌年の契約を更新しなかった。
その会社は二年後に100年以上の歴史を閉じた。
私としては、精神論を言うつもりもないが、しかし、全てを尽くせば、最後には人間にたどり着く。
あの会社の社長も、人を育てる事に本気になっていたならあの会社は伸びていただろう。
企業が元気になる、という事は従業員さんが元気になる事と同じなのだ。
社長だけで仕事している訳では無く、あくまで社長は従業員が元気になる事を手助けする役だ。
間違っても従業員が掻き集めた金を自分のものにする役などではないのだが、



Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:59│Comments(0)中小企業
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