2012年02月03日

日本の家電は終わったのか

一時は世界を席巻した、ソニーとパナソニックが、枕を並べて大赤字に転落した。
これで日本の家電は終わったかと思う惨敗だ。
パナソニックは、まだ解る部分もある。三洋を吸収してして、暖簾の償却やら体制の立て直し、
それにタイの水害などがある。それでも松下幸之助が生きていたなら、大雷が落ちただろう。
社長は、朝晩幸之助の書き残した理念を声をだして読んで腹に落とせと言いたい。
頭でっかちな経営を幸之助は一番嫌った。現場に行って現場をみて現場の声を聞けと言うだろう。
ソニーに至っては、かなり重傷だ。まず再起は無理だろうと思う。
なぜなら、日本企業としてのアイデンティティを捨ててしまったからだ。
それは外国人が社長をやっていたなどと言う事ではない。
ソニーの創業からのモノづくりの理念、「他に無いものを作り出す。」という事を、捨ててしまったからだ。
かつて井出という社長が居て、これからはハードでなくソフトなどと言い、
コンテンツ事業にシフトし、テレビ技術の技術者に冷や飯を食わせ、
その多くをサムスンに引き抜かれ、その結果、
そのサムスンがテレビ事業で世界一になるのを横目で見ながら、
二番煎じの製品を出している。
その井出がヘッドハンティングしてきたハワードストリンガーが実権を握ってきた。
欧米のMBAが教えている、つまらない経営に終始して赤字を垂れ流し、やっと辞めるという。
そして次の社長は、テレビ事業に力を入れるという訳だ。
どうだろうか、そこには創業理念のほとばしりが感じられるだろうか。
どうみても陳腐な普通の会社だ。SONYの新製品を胸躍らせて待っていた私としては、
寂しい限りだ。だから株主の顔色だけを見てる普通の外国企業と同じだと思うのだ。
儲からなくても、楽しいモノをつくる。そんなダイナミズムが無いではないか。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:16│Comments(0)日記
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