2012年02月27日

ごちそうさま

昨日は久しぶりに車で遠出をして、帰りに小腹が空いたので立ち食い蕎麦でもと
思い、愛鷹パーキングエリアに寄った。
その時、チケットの券売機に人が並んでいて、私の前は70代と思える老夫婦だった。
二人は券売機の操作に苦労しているらしく、なかなか思う様にいかない様だ。
最初の乗り出して見ていたけれど、プレッシャーかけてはいけないと思い。
知らん顔していた。横目で見ていると震える指でなんとか押し切れたらしい。
回りをみたら、その御夫婦と私だけが券売機の前にいた。
他の人達はもう一台の券売機ですませていた。
その後、私も操作したが、結構めんどくさい。初めてのタイプの券売機だ。
合理化はいいけれど、もう少し年寄りにやさしい機会が作れないだろうかと思いながら
券を買い、窓口に出した。すぐ蕎麦が出来たので、食べ始めた。
案外いける味だなと思っていたら、ガッシャンと音がしたので、その方を振り向いた。
そこには先ほどのお年寄りのお爺さんがボーゼンとしてたっていた。
足元には、2杯分のラーメンがぶち撒かれていた。
セルフサービスなので、奥さんの分も含めて持って行こうとしたのだろう。
その時、お爺さんの顔が忘れられない。情けない様な、恥ずかしい様な、悲しい様な。
気の毒だなぁと思ったが、なすぶべもなかった。
そうしたら、その食堂の中年の従業員の女性が、「お怪我はありませんか?」と聞き。
床の掃除を始めた。そして、作る人に確認をして同じものを作らせた。
別のひとは、その老夫婦をいすの席に案内し、新しいものだ出来たら持って来ます。
と伝えた。見事な連携だった。
それを見ていた若者たちもホッとした様な顔をしていた。
次に待ってた若者に「少し待って下さい。」とつたえていたが、その若者も不平をいう様子はなかった。
それを見ながら、今日は味だけでなく、心も美味い蕎麦だったと思った。
ドンブリを返しながら「ごちそうさま」と声をかけた。勿論元気な声で返事があった。
次に機会があったら愛鷹パーキングエリアの下り線で、ラーメンを食べよう。
きっと優しい味がするのだろう。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 09:52│Comments(0)日記
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