2012年03月12日

中小企業の底力

昨日は3.11なので、どのテレビも震災関連の番組だったのだが、
その中で感心した番組が2つあった。
一つは、震災で工場と奥さんを失った金型屋さんの話だった。
普通なら定年退職をしている年代の、その社長は、社員の為にに全員を解雇した。
それは、失業保険が貰えるからだった、奥さんも失い銀行に融資を断られ絶望的な状況の中。
その会社の多くの仲間企業達が、機械の無償提供や工場の無償提供を申し出て、
仕事が再開出来た事、そして国の支援金も決まり新工場と新機械が購入出来、
この四月から解雇した全従業員を再雇用するという話。
これは、嬉しくなった、人情紙風船とか、自己責任とか薄っぺらな話は多い中、
日本の中小企業は、お互い助け合いながら生きて行けるという事を証明した事と、
この社長が持っている40年の熟練の技術が、次の世代に受け継がれるという事だ。
もう一つは、世界一細い絹糸で織った織物をヨーロッパに売りに行く若者の話だ、
日本にしかない技術、40年間染色一筋の人や、40年以上織りもの一筋の女工さん
の技術にこだわりを持ち、彼は売り込みに行った。
それを世界最高水準の目利き達が、賞賛するのだ。
これらを見ていると、日本の中小企業の底力は、机上で評価している学者や評論家の
言っている事は眉唾だと本当に思う。
頑張れ中小企業、明日の日本は中小企業が担う。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:33│Comments(0)中小企業
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