2012年04月21日

井戸端経済学

経済の資料では、これから日本やアメリカよりもBriics、つまりブラジル、ロシア、
中国、インドが豊かになって、経済は爆発的に大きくなるとしているが、
どうも私には、そうは思えない。
それは、アメリカや日本が経済大国になる時には、市場(マーケット)そのものを作る努力を
したのだ。だからマーケットが膨らみ、経済が大きくなった。
その努力とは、フォード1世や、松下幸之助の様に、大量生産で良いものを安く大量に作ると同時に、
自社で働く社員の給与や待遇を上げて、まず自社の社員が豊かな生活の広告塔となり、
周りの人達に意欲をもたせるという政策なのだ。
しかし、今世界で利益を上げている企業、例えばアップルのiーphoneは、作っているのは中国だが、
中国の製造現場の娘さんは、まずiーphoneは、高嶺の花で全員が手に入れる事は出来ないだろう。
サムスンが世界一家電を販売したとしても、売ってる市場は日本企業が開拓した市場であり、
サムスンが新たに作った市場では無い。
つまり、現在の企業は一部の金持ち企業が利益を独占して、製造の末端の人々は、いつまで
たっても金持ちにならない。
この人達が、中流と呼ばれる様にならなければ、市場そのものが増えていかないのだ。
だから一部の金持ちが利益の再分配を行わない限り、市場は現状より縮む事こそ無いにせよ、
爆発的になるとは思えないのだ。
振興国に中流の人達が増えるから、市場が大きくなると言うのに、一部の金持ちが
利益を独占する社会では無理だろう。
そう思う私は、ネガティブに考え過ぎかなぁ。
一億総中流・・なんと素晴らしい社会だったのだろう。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:00│Comments(0)日記
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