2012年05月04日

経済のグローバル化の罠

高速バスの事故の続報で、運転手が元中国人でバス運転2年、
そして日雇い運転手という事が報じられた。
その事を聞いて、「やはり」という感想を持った。事故に遭われた方は気の毒だが、
これがグルーバル社会の中では「自己責任」と言われる事になるのだろう。
この運転手、そして会社も訴えられる事が確実だが、
この様な問題は必ず外(ほか)でも起きる問題だと思うのだ。
自由化すれば価格競争が起きる、そして安くするためには一番効果があるのが人件費だ。
特にサービス業などは、その人件費を削ろうとする。
サービス業化している日本の社会の中で人件費を削ろうとすると、過重労働か
下請け叩きで逃げるしかない。
コンビニの店長や居酒屋チェーン店の店長が過重労働で自殺するというニュースを聞く。
中国ではi-phoneを作っている若い女性従業員に自殺者が多いのは有名だ。
今回の高速バス事故の運転手が自殺した訳ではないが、彼が死んでも不思議は無かった。
この場合、特に問題なのは高速バスの運転手は命を預かっているという事だ。
社員・下請け企業そしてお客様が楽しめない仕事は、仕事の名に値するのだろうか。
関わった人達が苦しむビジネスは、その設計(ビジネスモデル)に問題がある。
近江商人が聞いたら、今の日本を嘆くだろう。どこに「三方良し」の精神があるのかと。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 14:07│Comments(0)日記
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