2012年05月25日

リストラから生まれるもの

日本電気が先日一万人をリストラしたという情報があったが、
あのパナソニックが数千人の従業員をリストラするという。それも50才以上の人間を・・
果たしてリストラをする事によって会社を良くする事は、どれほど可能なのだろうか。
確かに日本は、労働基準法がへたな社会主義国より厳しいので、かなり質が悪い社内失業者も
クビに出来ない。それを切れれば効率は上がる。
ただ、一律にリストラした場合、切りたい人間ほど居座り、残って欲しい人材ほど辞めていくものだ。
切りたい人材は自分が外で通用しない事がわかっているし、残って欲しい人材は、
自分が他社でも求められている事が解っている。
それを丸ごと切る訳だ。50才以上と言えば、企業に入って30年のベテラン。
1年2年では真似できない技術をもっている。しかも、まだ子育てでお金がかかるとき、
技術を評価されれば、中国・韓国企業で働かざるを得ないだろう。
なぜ、この30年磨いた技術を日本の若者に継承して、それを基盤に新しいものを製造する
風土を残すべきだろう。
モノづくりを忘れた国は、惨めなものだ。サービス業だけで産業が成り立つとでも思っているの
だろうか。
ギリシャやエジプトは観光のみだが、経済は言わずもがらなのだ。
モノづくりの無い国は、資源を輸出して生きている。資源が枯渇すれば終わりとなる。
日本は資源が無い国だ。
どれだけサービス業が栄えても輸出出来るモノが無ければ貧乏国になる。
そう考えれば、30年積み上げた技術を生かし、新しい技術を磨こうと思うほうが
正解だと思うのだが、日本電気もパナソニックも、縮小均衡していくつもりなのだろうか。
日立の様に。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 12:02│Comments(0)日記
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