2012年06月19日

企業は人材が宝

松下幸之助がビジネスの神様と言われるが、本当は人材育成の神様だった。
NHKで「神様の女房」で有名になった奥様の「むめ」さんも非常に面倒見が良く、
若い店員を自分の子供の様な世話焼きをした。
幸之助の有名な逸話で、戦前に景気が悪い時、製品を作り過ぎて、作ればつくるほど赤字になった時、
普通なら製造社員を解雇する時代に、誰も解雇せず給与もそのままに、
その代わり販売をさせた。するとその対応に気を良くした社員が、あっという間に売り尽くし、
元の生産状態に戻ったという。
今に時代では到底無理だという人がいるが、はたしてそうだろうか。
パナソノックも中村改革で、それまでタブーとしていたリストラをした。それで黒字に回復した。
しかし、歯止めがなくなったのか、赤字になったらドンドンリストラをするようになった。
ソニーも、ある時期からリストラの嵐だ。ソニーの凋落もその時期と期をを一にしている。
今世界で元気が良い家電製造の会社は、韓国の2社と台湾のEMSの会社だ。
そこの現場で製造の指導しているのは、すべて日本の大手電機会社のOBだという。
つまり、日本で退職・リストラされた社員の技術力に日本企業が追い込まれているのだ。
韓国・台湾の企業は金を出し、設備を揃え日本の社員を連れてきているだけなのだ。
先ほどの幸之助の逸話に戻るが、後日「何故無理をして社員を雇用したのですか?」という
質問に、幸之助は、「こんな時間と金を投じて育てた社員を一度手放したら育てるのは大変だ。」
「しかも、他社の渡ったら丸損や。」・・・・・
今生きていたら同じこと言うと思うが、本当に時代は違うのだろうか。



Posted by 昔のシステムエンジニア at 13:14│Comments(0)日記
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