2017年04月22日

日本のホワイトカラーの生産性

日本は不景気になってから、ホワイトカラーの生産性が
世界主要国より低いと言われてきた。
私もコンサルタントとして、
その生産性の低さを上げられないかと思い、
何処が低い原因なのかを何回も調査してきた。
確かにパソコンなどの電子機器を扱う能力が
低い管理職も多かったが、最近では多くの管理職がパソコンやスマホ
そしてタブレットも使いこなしている。
では何が原因なのか?
結局解らずじまいで、解らなければ解決策も無い。
ただ、実際解ったのは、仕事の質が違う。
欧米企業やその影響を受けた企業は、ホワイトカラーの生産性を
作成した資料の枚数と、それに関わった時間なのだ。
そしてトップダウンの命令を伝達する機能なのだ。
所が日本の管理職の多くが、それ以外の時間に多くを費やしている。
部下の教育からフォロー、そして上役に対するフォローまで含まれる。
そして自分の成果を上げるべき業務も含まれるのである。
であるから自分の業務だけで済めば、
どれだけ楽だろうかという愚痴も出るのである。
この問題の根っこは、とても深い。
欧米の企業の基本は従業員はモノなのだ。数字と言い換えてもいい。
日本企業の多くは、従業員は人であり、仲間であり、家族でもあるのだ。
そこには多くのコミニュケーションや躾、などの教育を必要とするのだ。
確かにそれは無駄に見えるかも知れないが、
明日を任せるのは、今日の新人達なのだ。
優良企業と呼ばれる企業は、そこに一番の苦心があるものと知るべきだ。

  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 17:54Comments(0)日記