2018年01月05日

正月は寅さん

今年の正月も寝正月だったが、撮りためたビデオも少なく、
「男はつらいよ」のDVDを暇に飽かせて見ていた。
初期の作品から40年以上経っていて、
出ている俳優も大方亡くなっていて、貴重なDVDとも言える。
しかし、良い役者がいたものだ。
笠智衆、あの淡々とした雰囲気は、何処か周りを落ち着かせる。
宇野重吉や大滝秀治などは圧巻という感じだ。
宇野重吉と寺尾聰は親子で出ていた。
これだけの演技人が揃うと、大演技合戦という風になる。
太地喜和子が如何に良い役者解ったのは、
彼女は多数の中に入れば、一部の人間として目立たず、
スクリーンの中心に入れば、光をオーラを放つ。
成るほど、これがスターかと納得したものだ。
吉永小百合など、いつ出ても同じ風情で、大根という奴だろう。
あんな圧巻と呼べる役者が多く居た日本の芸能界は、
黄金期と言えたのだろう。
全48巻の「男はつらいよ」は、多くの役者の共演の場だった。
今見ると、撮影技術は機材は今より古いが、
映画人達の燃えるような意欲が伝わってくる。
当時、20歳の私に解らない世界が、
還暦を過ぎた私に感動を伝える。
名人達の技は楽しかった。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 09:34Comments(0)日記