2014年04月04日

不安こそエネルギー

新入社員の一緒に一日いると、かれらの不安が伝わってくる。
自分は社会で通用するだろうか、先輩はどんな人なのだろうか、
仕事が自分に向いているだろうか。
そんな事を話の端々に感じる。
そんな彼らを見て、ああ彼らは大丈夫だと思う。
十何年教育をしていると、その後の新入社員の動向が解る。
入ってきた時、成績も優秀で自信たっぷりな人間ほど
実務では簡単に挫折して諦めてしまう。
あるときも居た。
トップの成績で学校の推薦状を持ってきた新人が、
実務の研修で躓いて、ふてくされてしまって、結局辞めてしまった。
彼は、全てについて自信たっぷりだった。
その彼は通用しなかった、というより挫折から立ち上がれなかった。
学校の成績優秀者は、実務のプロとは違う。
実務の一流は、本当に頑張らねば無理だ。
むしろ自分が劣っていると自覚して頑張る人間が一皮剥けて、
翌年会うと見違える様な面構えになる。
不安な連中こそプロに近い。
来年きっと、おれこそプロだという顔になっている。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 17:29Comments(0)日記