2014年11月04日

貧富の格差を考える②

今世界では、社会主義と資本主義と2元的に捉えているが、
では貧富の格差の問題を社会主義が解決するかというと、そうではない。
ソ連、中國を見れば、それは歴然だ。
ではなぜ日本は成功した社会主義国の様になったのだろう。
それは、資本家が、ただ利益追求だけでなく、
国のため、社会のためという基本を守ったに過ぎない。
元々フォード一世は、貧しい移民から身を起こし、
社会大衆のための企業を起こし、それが民衆を突き動かし、
アメリカ社会の繁栄をもたらせた。
それを見て、松下幸之助などは、「そうか企業は、国や社会のためにあるのだ。」
とまともに理解し、社員と共に大企業を作った。
ソニーやホンダを作った大経営者達もそれに続いた。
ところが本家のアメリカでは、フォードが考えた国や社会のためという
基本が直ぐ無くなり、アメリカンドリームという名の虚業が蔓延したのだ。
企業は株主のもの、大して働きもしない貧乏人に払う金などないという訳だ。
だから国に納める税金も嫌なのだ。
その結果、グローバル企業という名の、
自分は働かず労働者から利益を吸い取る企業が当たり前になったのだ。
そこには、国家意識などない。ましてや企業が(公)おおやけなどとは思わない。
つまりあるのは、(私)わたくしだけなのだ。
その結果、企業経営者は人を育てる様な事はせず、
奴隷農場の管理者よろしく、利益を吸い上げる資本家の手先と相果てたのだ。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 18:31Comments(0)経済