2017年10月31日

AIの進捗

AIが進む事で無くなる仕事があり、
今明らかだと言われているのがタクシーの運転手と銀行員だ。
都銀などでは数万人の人員削減が言われているし、
無人運転の実用化は時間の問題とされている。
確かに銀行では昔からITへの投資には余念が無かった。
30年前私がある都銀で作ったシステムは、無人化電算室だった。
コンピュータの故障を別のコンピュータが監視するシステムだった。
10台のコンピュータでお互いを監視しながら運営するシステムで、
人は要らない。
しかし、その後バブルが弾け銀行の統合で有耶無耶になった。
でもそのシステムは、現存している。
窓口業務はATMで出来るし、
融資なども担保や条件などが決まっていて、別に人間でなくても良い。
新産業を育てようなどという銀行員には、お目に掛かった事もないし、
それをやりたい人は銀行員にはならない。
AIはそれを助長してきた。
私が知っている銀行員達は自分達がロボットである事を知っていたし、
そして退職するまで、それを崩さなかった。
銀行もタクシー会社も、プログラムをメンテナンスするシステムエンジニア
だけ残るのか、それともそれすら要らないのか。
悩むところだ。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:38Comments(0)日記