2011年02月16日

ことばは大切

聖書に「最初にことば有り」とあるけれど、ことばがすべての始まりだという。
なぜ、そんな事を言うのか、今日先日の大学での講義の生徒の感想が
アンケートとして来た。
それを読んでいると言葉の貧困さに驚かされる。
「講師は説明下手すぎる。」「不満足だった。くどいし、功績自慢に聞こえた。」
この言葉を、ボランティアで講義をしてくれている、自分の親より年長の経営者に
平気で書ける事が情けない。
これが成人になっている国立大生のボキャブラリィとは、
意味は判るが、ことばが違う。
相手が受け取れない所に投げかけるのは、感想やアンケートではない。
批判や攻撃なのだ。
こういう事を教えるのが教師ではないのか、というと、いまの若者はこうだとか、
逆切れが怖いとか。
しかし、彼らはこのままでは、社会の中では通用しない。
知識を詰め込んでも、一番大切な人間性が磨けなければ、学問の意味は無い。
大人をなめるなと言える教師が少ない事は情けない。
ここ10数年おなじ会社の新入社員教育をやっていて見ていると、
素直で人間性が良い子が成長しているし、
高学歴を鼻にかけた子ほど苦しんでいる。
事なかれ主義ではなく、叱ってやる愛情に現代は餓えているのかもしれない。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 09:51Comments(0)日記