2012年10月23日

働く幸せ

俳優の大滝秀治さんの葬儀などがテレビで報道され
故人の俳優としての一途さが周りから賞賛されている。
勿論それをみていて私自身もそう思うのだが、特に思うのは、
一つの仕事を死ぬまで貫けた事だ。
私らが就職したときは、その仕事に一生涯をかける事を前提とした。
しかし、ここ20数年においては世の中はめまぐるしく変化していて、
自分が続けたいと思っていても、仕事そのものが無くなっていっている。
今の若者に聴くと一生涯その仕事を続ける事は前提としていない。
特に技術職などでは、そうゆう事が多い様だ。
一時は花形だった仕事は、今は昔となっている。
当時賞賛された人々は、厄介もの扱いだ。
私がいたIT業界もそうだが、今ではメモリ関係のエンジニアが市場でダブついているという。
日本のメモリ企業が次々駄目になり、サムスンに再就職した日本のエンジニアが
技術を吸収されてから放り出され始めたという。
本当にいやな時代になったと思う。
仕事は苦痛ではない。苦痛になる仕事では他人より成果が出せる訳がない。
誰でも自分に合った仕事という物がある。
私でも、何時間でも集中してプログラムを作る事は苦痛では無かった。
だから月残業を200時間以上やっても、別におかしいとも思わなかった。
もしその仕事が嫌いな人がやったら死に至る問題だろう。
日本はいつから働く幸せを全うできない国になったのだろうか。
働く事は「悪」だと思うキリスト教・儒教の発想なのか、欧米や中国・韓国はそうだろうが、
日本は働く事は喜びだったはずなのだが。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:17Comments(0)日記