2013年02月26日

我は海の子

久々に清水港に来た。
今は、フェリー乗り場となってしまったが、昔はアジ・サバが良く釣れる魚場だった。
小学生の私が夏休みになると、この岸壁に腰かけて、一日中釣りをしていた。
満潮、干潮、潮の流れ、魚の性格、アタリの取り方、針と糸の結び方、果ては魚のおろし方まで
この岸壁で、老漁師に教わった。
赤黒く日焼けした肌と、筋肉で引き締まった体、時たま笑うと白い歯がのぞく。
私にとっては、夏休みの釣り学校の先生だった。
御蔭で中学生になる頃は、釣りが上手くなり「清水港の主」と呼ばれた。
生きて来るには、色々の人の世話になるものだ。
老漁師は爺さんだと思っていたが、今の私より若いかもしれない。
しかし、50年前の話なので、もう亡くなっているだろう。
今も変わらないのは、この富士山の姿と青い海、青い空。


  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:41Comments(0)日記