2014年02月10日

安定を好む日本人

海外から日本を見た時、おかしいと思うのが、
みすみす負けると解っている事でも最後まで自分のペースを変えない。
と聞いた事があった。今回の冬季オリンピックで上村愛子も、
モーグルの採点基準が大きく変わっても、自分らしさにこだり、
明らかに銅メダル選手よりも技術が優っていても、4位になった。
報道機関によっては、採点官の間違いだなどと、
お門違いな事を書いていたところもあった。
普通の日本人は彼女のこだわりが良く解る。
どの様なものでも、完成度の追求というか、
求道に近い事が日本人は好きだし、それを良しとする文化がある。
対して日本以外の国では、勝ち負けこそ全てだ。
それは、常に戦ってきた民族の宿命だろう。
どんな素晴らしい人格者であっても負けたら殺されたら、
元もこもないのだ。
だからルールさえ、変化する事が当たり前なのだ。
日本人はルールを守る事以上に、ルールを変える事すら嫌う。
それは安定した素晴らしい文化を生んできたのだが、
海外と付き合うには、ルールは変わるものと考えていたほうがいいだろう。
多くの評価されるべき日本人が評価されずにいる事の原因は、
そんな事が一杯あるのだろう。
  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 11:39Comments(0)日記