2012年07月12日

仕事を作る事

富士市などでは、製紙業界が工場閉鎖で大量の失業者を出している。
地元では、企業誘致や新会社発足に官民が頑張っているが、なかなか成果が出ない。
皆んなが苦労している様だ。確かに今の時代は難しい。
真面目に一生懸命やっていても、その仕事そのものが無くなって行く。
どんなに頑張っても成り立たない業界がある。ふと思い出したのが、十年以上前に倒産した
ポケベル会社の社長の弁だ。「携帯電話がこれほど早く普及するとは思わなかった。」というのだ。
それを聞いた回りの経営者は笑ったが、今の時代、いつこのポケベルの経営者になるか解らない。
その時代に生きている事が恨めしい事もあるかも知れない。
しかし、企業は環境適応業だ、変わらなければ無くなるしかないのだ。
でもこういう時だからこそ思うのだが、人材育成が大事なのだ。
新しい仕事は若い人達が作る。良い例がセイコーだ、時計屋だと思って入社したが、
電子回路を勉強させられ、外国語を勉強し、いつの間にかエプソンという会社が有名になった
今は、パソコンやプリンターのエプソンしか知らない若者もいる。
元々は、あの素晴らしい時計を作っていた精工舎の人達だ。
仕事は人が作るもの、人作りをしておけば、どんな時でも変化に対応出来る。
松下幸之助曰く、「松下電器は人を作っています。ついでに電気製品も作っています。」
この言葉、パナソニックの社長はどう聞くのかなぁ。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 18:13Comments(0)経済