2012年03月31日
寅さんの世界観
「男はつらいよ」で定着した渥美清に世界には、ある種共通点がある気がする。
それは、余り世の中から光を当てられて居なかった昭和の男の世界観だと思う。
実は、寅さんの中に出てくる昭和の男は、妹さくらの旦那で、
真面目なサラリーマンの博(ひろし)が、その代表だ。
朝から晩まで、真っ黒になって働き、「職工」と呼ばれながら、マッチ箱の様な家を立て
家族を養っていく。カッコつけえの寅さんじゃ真似が出来ないけれど、
どこかで、それがまっとうな生き方として認めている。だから命より大事な妹が嫁ぐのも納得した。
寅さん映画では色々な人間と取っ組み合いのケンカをするが、なぜか博には、毎回負ける。
これも、寅さんからの無言のコメントだろう。
戦後日本の高度成長をつくりあげてきたのは、このような普通の人達だ。
渥美清として、選んで来た役も同様で、不器用で風采が上がらない男が一生懸命生きている
事を描いている。だから寅さん以外では、それほど売れなかったのではないだろうか。
あまりにまとも過ぎるので、商業ベースにのらなかったのだろう。
それに、寅さん映画もそうだが、渥美清の映画のは濡れ場がない。
彼が、そんなもんで売ってたまるかという様な、気概を感じる。
彼の映画を観ていると、今の我々日本人が、本来の日本人が持つべき誇り随分失っている
そんな気がしてくる。
北朝鮮の亡くなった将軍様は、「男はつらいよ」が大好きだったという。
案外、奴は本物が解る人間だったのかもしれない。
でもないか、「喜び組み」があるもんなぁ。
それは、余り世の中から光を当てられて居なかった昭和の男の世界観だと思う。
実は、寅さんの中に出てくる昭和の男は、妹さくらの旦那で、
真面目なサラリーマンの博(ひろし)が、その代表だ。
朝から晩まで、真っ黒になって働き、「職工」と呼ばれながら、マッチ箱の様な家を立て
家族を養っていく。カッコつけえの寅さんじゃ真似が出来ないけれど、
どこかで、それがまっとうな生き方として認めている。だから命より大事な妹が嫁ぐのも納得した。
寅さん映画では色々な人間と取っ組み合いのケンカをするが、なぜか博には、毎回負ける。
これも、寅さんからの無言のコメントだろう。
戦後日本の高度成長をつくりあげてきたのは、このような普通の人達だ。
渥美清として、選んで来た役も同様で、不器用で風采が上がらない男が一生懸命生きている
事を描いている。だから寅さん以外では、それほど売れなかったのではないだろうか。
あまりにまとも過ぎるので、商業ベースにのらなかったのだろう。
それに、寅さん映画もそうだが、渥美清の映画のは濡れ場がない。
彼が、そんなもんで売ってたまるかという様な、気概を感じる。
彼の映画を観ていると、今の我々日本人が、本来の日本人が持つべき誇り随分失っている
そんな気がしてくる。
北朝鮮の亡くなった将軍様は、「男はつらいよ」が大好きだったという。
案外、奴は本物が解る人間だったのかもしれない。
でもないか、「喜び組み」があるもんなぁ。