2014年05月19日

放駒親方が亡くなる

元大関魁傑で、放駒親方亡くなった。
まだ66歳という若さで、残念な事だ。
人間の生き死には、我々ではどうしようもないが、神様も残酷な気がする。
彼は大関魁傑の時を知っているが、強い時は強いが脆さもあり、
病気にも悩まされたのだろう、相撲取りとしては強い印象がない。
しかし、強く印象に残ったのが、八百長事件が発覚し、
協会が思考停止になった時、彼は火中の栗を拾うように理事長を引受け、
一時はどうなるかという状況の中から立て直しに尽力した。
よほど身の回りがキレイな人だったのだろう。
ウミを出しながら、再建してしまった。
その後、定年になった時は綺麗に身を引いて、これからゆっくりという時だという。
組織が危機の時、少し頭が固いと思われても無私で公平な人間が現れ、
組織の立て直しをする。
そんな役割の人生を見事に送った一生だった。
後年この方はもっと評価されるべきだと思うが、
少しは人生を楽しむ時を過ごさせてあげたかった。
冥福を祈り、合掌。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:10Comments(0)日記