2016年05月31日

コンサルタント

昔仲良くして貰っていたロボット博士の先生がいた。
ロボット工学の世界では世界的権威だった先生だが、
研究室から飛び出し60歳を過ぎてから創業、高度技術の企業を作った。
80歳を過ぎてからも両切りのピースを吸い、スコッチをダブルで飲んでいた。
タバコと酒で壊れる様なヤワな体なら、戦争で死んでるわいと自慢だった。
面白い話を多くして貰ったが、その中で笑えたのがコンサルタントについいてだ。
コンサルタントのコンは狐、人を騙すほうの悪狐だ。
そしてサルは猿真似のサル、見掛け倒しという事でもある。
そしてタントは静岡方言で、沢山という意味。
一言で言うと、人を騙し猿真似野郎が沢山居る、という事だ。
今考えると士(サムライ)業の様に、
書類作成と口先で仕事をする人間への不信感、もあっただろう。
仕事は現場だ、現場で汗を流しながら体感で考える。
それがもっとうの人だった。
京大出で大学の先生の話をすべて断って、会社を興した。
酒の席で、「そう言えば盛田大丈夫かなぁ、今度見舞いに行こう。」
ソニーの創業者の盛田さんがハワイで療養している時だった。
昔の親友だったそうで、この発言の数ヵ月後、
あっさりこの世を卒業してしまった。
何もかも見事な人だった。今頃空の上から盛田さんと、
最近の企業家の体たらくを話していることだろう。
80年の人生を笑顔とともに走り抜けた人だった。合掌。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 13:52Comments(0)日記