2016年10月15日

元副支店長が教える事

三井住友銀行元副支店長がコンピュータの不正処理で捕まった。
彼は真面目で面倒見も良く残業も厭わなかったという。
そんな彼が何故詐欺を行ったのだろう。
あくまで想像なのだが、
これは銀行という非人間的なシステムにあると思う。
中小企業の経営者であれば1度や2度銀行に
煮え湯を飲まされた事はあるだろう。
雨が降ってきたら傘を取り上げ、晴れの日には傘を押し込む。
理由は銀行に金を預けている人の保護のためという。
絶対リスクをとらない。
元々リスクをとりながら企業を作り上げる支援を
する事が銀行の仕事だったが、今ではそんな事より最大の利益を
上げる努力をする所が銀行だ。
基本的に、預金者も貸金者も信用しないし、
銀行員自体も信用していない。
内部監査で締め上げるし、
コンピュータのシステムも完璧にガードしている。
私も作ってきたのでシステムは完璧なのである。
しかし、完璧なシステムほど困ったものはない。
人間はミスの動物であり、必ずミスを犯すのだ。
だけど銀行員も人の子、少しのミスで首を取られたくない。
だから必ず抜け道を作るのだ。
元副支店長はそれを見つけて考えた。
最初は部下のミスを消してやる為に使っていたが、
偉そうに部下をアゴで使うキャリア行員に嫌気がさしたのだろう。
そして転げ落ちる様に犯してしまった犯罪だ。
今の社会、企業は人なりを実践している企業は少ない。
金融機関は間違いなく金こそすべてだ。
こういう人間は増えてくる。
人を大事にしない企業こそ危険度が増すだろう。
働く人の喜ぶ企業風土を目指さねば、きって無くならない。
  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 09:00Comments(0)日記